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科学な本のご紹介:  ミニ特集:仏道の本 その1

科学に佇む書斎
【2013/07/22】

数珠Apple
『日本仏教と庶民信仰』
『恐山 死者のいる場所』
『隠し念仏』
『人の集まるお寺のつくり方 檀家の帰属意識をどう高めるか、新しい人々をどう惹きつけるか』
『仏教最前線の課題』



『日本仏教と庶民信仰』 五来重 大法輪閣

●一昔前の世代の人々が、どのような世界観の中で息をし、判断をし、生を全うしていったのか、温故知新。
 世が世なら、皆、今こことはまったく違う感触の世界の中で生きていた。

科学の本妙法山の無間の鐘は、丹後成相寺の「撞(つ)かずの鐘」とおなじく、念じて撞けばかならず一つの願だけはかなえられるが、二度願えば無間地獄に堕ちるといって、おそれてもう撞かなくなった鐘もある。

科学の本関西では人が死ねばかならず霊魂は熊野詣をしなければならないという。とくに生前一度も熊野へ参ったことのない死者は枕飯(三合の飯)が炊けるあいだに参って来る。
 このとき死者は枕元に立てられた樒(しきみ)の一本花を持って行き、これで無間の鐘を打つので、妙法山の鐘は人の姿も見えないのに鳴りつづけるという。

同じ著者さんの→●本『葬と供養』はぎっちりずっしりかなりの民俗温故知新でオススメで、機会と根性があればチェキどうぞ。





『恐山 死者のいる場所』 南直哉 新潮新書

●恐山の娘と結ばれた住職!が語る、リアルな境界暮らし。
 無条件には愛してもらえない子、無条件には見送れない生者。
 心の軛(くびき)の解が、この山にあるのだとして衆生(しゅじょう)が魅せられてきた、そのヒト性質の柵(しがらみ)をみまごうことなかれ。

科学の本親子関係がおかしいと思われる人たちのパターンは驚くほど似ています。共通するのは、親子関係の基本が「取引」でできている、という点です。「親の言うことを聞くならば愛してあげましょう」。無条件の愛がない。










『隠し念仏』 門屋光昭 民俗宗教シリーズ 東京堂出版

科学の本東北の「隠し念仏」は、もともと「念仏」に「呪術秘儀」という「土俗的な信仰」が習合していたのであって、「民俗宗教としての念仏」とでも名づけられそうな色合いを持っていた庶民信仰である。





 




『人の集まるお寺のつくり方 檀家の帰属意識をどう高めるか、新しい人々をどう惹きつけるか』
 薄井秀夫 鎌倉新書

●寺院関係者向けの本だけど、この本びっくりするほど価格が高価なの! 寺ってテラ金持ちなのですか!?
 内容は「利用者を増やすことに成功したお寺」の実例ノウハウ&住職インタビュー満載で、じゅうぶん一般人にも内容おすすめ…なんだけどなぁー

科学の本お布施はお経の対価ではないという感覚は、言葉でいくら言っても理解はしてもらえない。「お金にもならないことをたくさんやっててたいへんだ」と、ふだんから感謝されるような寺活動が必要なのだ。

科学の本仏教は見えない世界について説いている。だから形にこだわる必要は無いと思われるかもしれないが、実際は本堂という場所に身を置くことでこそ、厳かな気持ちで話を聞くことができ、仏さまを感じることもできる。




『仏教最前線の課題』 武蔵野大学出版会

●なにより肝心の編者が、科学と宗教の対比を旧弊な枠でしか捉えていない!
 他の論者は、かなり良い線で最前線(科学的知見)と対峙しようとしてるのに…。
 諸氏が良い編者に恵まれることを祈りつつ、今後に期待を込めてお勧め。

科学の本石上和敬 ”曹洞宗の葬儀においては、死者は葬儀の時点では「これから仏になる」状態にあるのに対して、浄土真宗の葬儀においては、死者は「すでに仏になっている」状態にある、という違いがあるのではないだろうか。”


 → ミニ特集『 日本人の死の民俗学 』いろいろ

 →『ミニ特集:仏道の本 その2』
 →『ミニ特集:仏道の本 その3』

 →『ミニ特集:2010年代に見る仏道』

 



このページ 『ミニ特集:仏道の本 その1』 は以上です。
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