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科学な本のご紹介:  罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦 隔離から地域での自立支援へ

科学に佇む書斎
【2013/03/02】



イタリア 『罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦 隔離から地域での自立支援へ』

年間拝読本ベスト入りのひとつ。
著者は犯罪統計の研究で有名な浜井浩一さん。
異端者を排除しないイタリアの包摂姿勢をグリグリ紹介。

科学の本日本では、警察に逮捕され有罪となった段階で、福祉が「彼らは犯罪者であり普通の人たちとは違う。これから先は刑事司法の問題」と手を引いてしまう傾向がある。

科学の本社会の中に居場所がなければ、回転ドアのように受刑者は刑務所に戻ってきて、最後は刑務所で死を迎えるしかない。日本で刑務所での死亡者が増えている理由だ。

科学の本高齢者犯罪の増加は、日本では高齢になると生活の基盤が壊れやすい状況になっているということである。1990年代の後半以降、こうした現象が顕著となった。




科学の本日本の法曹の多くは、障がい者に限らず福祉に関する教育を受ける機会がない。そのため、知的障がいに気がつきにくいし背景にある生活困窮にも関心を持ちにくい。

科学の本被告人がそれを理解していなくても、警察が作った調書に合理性があれば有罪、実刑となる。日本で裁判官の多くが、知的障がい者を刑務所に送ったことはないと述懐するのは、このためである。

科学の本日本では、どんなに被害が軽微であっても、一定以上累犯を繰り返すと、刑法の累犯加重原則を機械的に適用して重い刑を課されてしまう。

科学の本”日本の問題点は刑事司法における保護観察所の孤立にある。社会復帰のための機関でありながら、保護観察所は刑務所からも福祉含め様々な社会サービスからも孤立し、孤軍奮闘を強いられている。









『罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦 隔離から地域での自立支援へ』
 浜井浩一
 現代人文社


社会的異端者を排除しないイタリアの包摂姿勢について、詳しく知りたい人は、ぜひ
松嶋健 著→●本『プシコ ナウティカ イタリア精神医療の人類学』
とも読み合わせてみて!

この本は2013年に拝読したベスト本としても紹介しています。
 → 『2013年選り抜き10冊 』


 →『ミニ特集:刑務所と厳罰化の影響を考える本』
 →『ミニ特集:日本の罪と罰についての本』

 



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