このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  古代中国の犬文化 食用と祭祀を中心に

科学に佇む書斎
【2005/02/28】



中国古代イヌWikimedia『古代中国の犬文化 食用と祭祀を中心に』

犬の肉が「おいしい」とされたのは陰陽五行のせいだった?!
歴史を紐解けば、その不思議な論理と由来が見えてくる。

日本の研究と中国の古代、そして今の習俗を、つなぎ目を意識させることなくうまく融合させた労作&佳品。
とても読みやすい東洋科学・東洋文化の研究書なのです。

科学の本日本では犬肉も含め、肉食に関する資料は全般的に少ない。史家の松井章は「文字記録を残したのは支配者や聖職者が多く、意識的に肉食についての記載を避けた結果とも考えられる」と指摘している。

科学の本松井章 ”日本の広島で出土した鎌倉・室町時代の大量の犬の骨:解体する際に骨に残る傷跡を調べた結果、犬の調理は、骨つきでバーベキューにするものと、肉だけを調理するものとの二つに分けられた。”

科学の本日本中世に始まったこの祇園祭は本来疫病撃退の祭りであった。祇園祭には、犬神人/いぬじにん/の集団がいて、神輿の先導をして神前を清めた。それは天皇が行幸の時に隼人が先導するのをまねたものだと中世史研究者の脇田晴子が指摘している。




科学の本『日本書紀』の肉食禁止令(六七五年、天武天皇発布)からすれば、犬肉の禁食期間が四月から九月までの六ヵ月間にのみ限定され、それ以外の期間なら食べてもよいということになる。

科学の本白犬の血が特に珍重されるのは、陰陽五行では白色は刃物の色と見なされ、犬と同じ殺を意味する金行に配当されているからである。つまり白犬の呪力は他の色の犬よりもいっそう強まるのである。

科学の本19世紀のイギリス人登山家ウォルター・ウェストンが記した体験記 
”日本のある村では、生贄の黒犬を連れた神主を先頭に立てて、村民の一行が行列を作って山の河原に行き、犬を岩に縛りつけて、小銃や矢を浴びせかける。哀れな犬の生き血がいっぱい岩に飛び散ると、百姓たちは武器を投げ捨てて、この穢れを清める雨を一刻もはやく降らせてくれ、と川の神である竜に大声で祈るのである。”





『古代中国の犬文化 食用と祭祀を中心に』
 桂小蘭
 大阪大学出版会
 



おまけ



電子書籍版もあります



Dinastia han posteriore, cane stante, sichuan, I-III sec
I, Sailko [GFDL または CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ

 →『ミニ特集:中国に民俗を見る本 その1』
 →『ミニ特集:中国に民俗を見る本 その2』

 →『ミニ特集:犬 わんこ ペットの本』
 →『ミニ特集:犬 わんこの本 その2』
 →『ミニ特集:動物民俗学の本 その1』
 →『ミニ特集:動物民俗学の本 その2』





ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

Twitter:@endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
●twitter 科学に佇む