捕鯨の文化人類学


総勢19名、捕鯨擁護熱弁からクールなフィールド調査まで、それぞれに多彩。
丹野大・濱崎俊秀 ”1972年の時点においては、鯨肉は日本の市場に供給されていた動物性タンパク質の23.5%をまだ占めていたが、2003年の時点においては0.05%まで激減した。”
岩崎まさみ・野本正博 ”アイヌ捕鯨の終わりを決定的にしたのは明治4年の毒を用いた狩猟の禁止令だった。トリカブトの毒の使用を禁じられることにより、アイヌ民族が大型動物を捕獲することは困難になったと考えられる。”
李善愛 ”19世紀の韓国においてクジラは油の生産のため重要であり、漂着鯨が発見されると地方官吏は百姓たちを動員して解体させ、利益を独占した。クジラが現れると人身が苦しむことからクジラをゴレ(苦来)と言うのである。”
石川創 ”捕鯨国は検死結果や病理組織学的研究を元に、現行の「クジラの死の判定基準」は致死時間を「過大評価している」と考えているいっぽう、動物愛護団体は「過小評価している」と主張している。”
"捕鯨の文化人類学"っていうおもしろそうな本があったので早速読み始めてみたんだが、アメリカが日本に開国を迫った要因の一つとして、日本のグラウンドで捕鯨するためっていう理由もあったんだね。初めて知った。
— のろちゃん (@noro_toisu) 2012, 12月 4
アメリカでめっちゃ捕鯨産業が盛り上がっていて、捕鯨用の資材や捕鯨基地を確保するために、ペリーが黒船で開国を迫りに来たんだよという話は下記2冊にも。


