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科学な本のご紹介:  家族はどこへいく

科学に佇む書斎
【2008/01/12】

住宅地Samsung

科学の本『家族はどこへいく』

2007年に編まれた、日本の家族像の変遷温故知新。
執筆者は沢山美果子、岩上真珠、立山徳子、赤川学、岩本通弥。

科学の本岩本通弥 ”親子心中というのは、正確にいえば親の自殺プラス子殺しなのですが、それを日本では殺人という事実を隠蔽し、心中という美化された言葉のなかで認識、理解してきました。”

科学の本岩本通弥 ”親の自殺プラス子殺しというケースは現象としては以前から存在したのですが、大正の終わりにこうした事件が急増し、社会問題化して以降、母子心中とか一家心中、親子心中といった「心中」を付した呼称が普及します。”

科学の本岩本通弥 ”韓国でも親子心中が1980年代の終わりから非常に社会問題化しているという話を聞き(韓国では親子心中を同伴自殺と呼ぶのが普通ですが)89年以降、韓国を日本との比較対象に選び、両者の文化や現象の相違から、日本のこうした家族現象を考究しています。”

科学の本赤川学 ”出生率低下には未婚化が非常に大きな影響を与えています。一夫婦あたりの子ども数の減少が与える影響を1とすると、結婚数減少が与える影響は2ぐらい、1対2の割合なのです。”

科学の本沢山美果子 ”今では母子のどちらも無事であってはじめて安産といいますが、当時の文書をみると、子どもは死んでも母親の命が無事であれば「安産」といっています。それぐらい、出産は母親の命を危険にさらす出来事でもありました。”

科学の本沢山美果子 ”中世の捨て子研究によれば、門や神社、橋は境界の場であり、そこに捨てることは、現世での親子の縁を切り、拾った人との間に新たな縁を結ぶという二重の意味をもっていました。”

科学の本沢山美果子 ”川を流れてきた桃太郎も間引かれた子どもと考えられないかというので、岡山の桃太郎話を調べてみると、確かに桃太郎話が伝承されている地域と間引き伝承がある地域は重なっていました。
 桃太郎話は、捨てられた子を拾うことは「ええこと」、子どものいない人にとって捨て子は授かりものという捨て子観が語られている点でも興味深いものです。”





科学の本沢山美果子 ”19世紀前半のこの時期、妊娠中の病気や出産によって母が命を失う率は高いものでした。さらに母親は大事な労働力であり、こうした状況のもとでは、母親一人に子育てを託すような観念は生まれようがなかったのです。”

科学の本沢山美果子 ”親子心中と捨て子では、親の心情も背景も異なることが明らかになります。心中は「家庭不和」が原因ですが、捨て子の原因は「貧困」です。女親と男親の比較では男親が捨てる場合が多い。”









『家族はどこへいく』
 沢山美果子, 岩上真珠, 立山徳子, 赤川学, 岩本通弥
 青弓社ライブラリ-


 →『ミニ特集:「家族」という通念』
 → ミニ特集『子殺しの研究』

 



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