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科学な本のご紹介:  日本人の死のかたち 伝統儀礼から靖国まで

科学に佇む書斎
【2004/09/03】



蝋燭pixabay透過『日本人の死のかたち 伝統儀礼から靖国まで』

波平恵美子さんの書き物は、日本の医療・伝説・民俗・信仰・習俗・世界観満載で、たいへん味わい深くおもしろい温故知新なのです。

科学の本七人ミサキ(しちにんみさき):あちらこちらをさまよう祀り手のない死霊。中国・四国地方などの言い伝えでは、七人で一緒にさまよい、人間一人を殺せば一つの霊が成仏できるという。

科学の本「死者」は身体と霊魂の双方によって存在が可能なのであり、身体なしの「死者」は成立しない。

科学の本価値観の多様化や家族内の成員がそれぞれの人生において体験する内容の多様化は、自分の死後その霊魂が何世代かのち同じ集団の誰かとなって生まれ変わるといったことを想定したり信じたりすることを不可能にする。

科学の本農山漁村での聞き取り調査で浮かび上がってくるのは、献身的ともいえる看病や介護が長年にわたっておこなわれる場合、必ずその周辺にはそうした行為を支える要因があるということである。

科学の本信仰あるいは儀礼の領域では、自殺など異常な死に方をした人は、死と再生のサイクルに組み込まれえないゆえに一般の死者とは区別され、死後も処罰され差別される。

科学の本民俗資料の中には、自殺者に対しては遺族がその遺体を口汚くののしりながら箒で叩くことが儀礼としておこなわれ、葬式の中に組み込まれていたという事例が見出される。

科学の本1日に平均100人もの人が自殺すれば、いくつかは伝説として語られるはずなのだが、「病気を苦にして」「仕事を失って」「金銭的にいき詰まって」という単純な原因分けで現代社会は片づける。
 自殺の歯止めとなるような儀礼や伝説が社会の中に残っていくことはもはやない。


 →自殺抑制のヒントについてもご参照を





 


『日本人の死のかたち 伝統儀礼から靖国まで』
 波平恵美子
 朝日選書
 朝日新聞社
 




HREF="http://sciencebook.blog110.fc2.com/blog-entry-937.html" TARGET="_top">ミニ特集『日本人の死の民俗学 』いろいろ
 →『ミニ特集:切腹』
 →『ミニ特集:生死の本 その1』
 →『ミニ特集:生死の本 その2』

 




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