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科学な本のご紹介:  東アジアの死刑

科学に佇む書斎
【2008/04/23】



death-ball.jpg『東アジアの死刑』

アジアの国際共同研究の成果。古今の東アジア(中国、韓国、日本…)の死刑各種について、広範かつボリュームたっぷりにさまざまな研究者さんがご報告。

科学の本冨谷至 ”言うまでもないことであるが、死刑の目的、効果、いな存在そのものは、「死」を如何に考えているのかということと密接な関係をもつ。”

科学の本矢木毅 ”賜死とは自殺の強制によって当該人を事実上の死刑に処することであるが、これは中国では古代から近世に至るまで、しばしば王族・貴族の犯罪に対して適用されてきた処分である。”

科学の本伊藤孝夫 ”死刑囚の市中引き回しには、生から死への通過儀礼の要素が見られる。死刑囚に不名誉の屈辱を与え、観衆を威嚇するための引き回しが、死刑囚に儀礼の主役としての意味の転倒した晴れ舞台を提供することになる場合もあった。”

科学の本伊藤孝夫 ”英米では死体解剖が、凶悪犯に特に加えられる不名誉とされる伝統があり、しかもこれは当然ながら、医学研究・教育に必要とされる外科解剖の実践と密接な関連を持つ。”

科学の本藤田弘夫 ”中国の刑死者はきわめて多く、世界の刑死者数の半分以上に達しているともいわれている。しかし歴史的には中国は西欧とは逆に、刑死者の少ない世界だったのである。”

科学の本藤田弘夫 ”中国には残酷な逸話が多い。これが人間のすることかと思わせるような話にこと欠かない。漢の高祖の皇后が側室の両手両足を切り落とし、かつ両眼をえぐりだし、口も利けなくして、便所の側に置き「人豚」と名付けたとの話は、あまりにも有名である。”










『東アジアの死刑』
 富谷至 編
 京都大学学術出版会
 


今では想像がつかないような目から鱗な歴史上のお話が多く、今の死刑観(宗教感覚)を相対的に考える上で、すこぶる便利だよ。

合わせて読むと面白いですよ
→ ミニ特集『 死刑についての本 』いろいろ


 →『ミニ特集:中国に民俗を見る本』
 →『ミニ特集:中国に民俗を見る本 2』
 →『ミニ特集:韓国』
 →『ミニ特集:裁判と心理』

 



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