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科学な本のご紹介:  病原微生物の氾濫

科学に佇む書斎
【1997/05/06】

●書影

科学の本『病原微生物の氾濫』

かつて、小さな小さな生物の群に全身を侵食され、子孫を残せぬままに死に絶えていった数えきれないほどの、人間たち。
さあ、温故知新。

科学の本19世紀の初めに解放されアフリカに戻った黒人も、次々と馴染みのない感染症の攻撃を受けた。黄熱病、熱帯性腸内寄生虫、そして睡眠病原虫などの餌食になりやすく、白人のようにあっけなく死んでいった。

科学の本天然痘の潜伏期間は十〜十四日。逃避者は症状が出るまでに何百マイルも病気を運ぶことになった。1530年には、征服者に先駆けてパンパから五大湖までの南北アメリカを天然痘が覆い尽くした。

科学の本天然痘は未感染集団で特にひどい症状を表わした。被害者は頭のてっぺんから爪先までひどいできもので覆われ、動き回るとそれが崩れて肉が剥がれ落ち、アステカ族の半数以上が命を落とした。

科学の本アステカ、マヤ、インカ…天然痘の死者はここで1万、あそこで10万など都市あるいは部族全体が消滅し、文化や言語も失われてしまうほどだった。サントドミンゴ島では人口百万が五百人にまで減少したという。

科学の本ふつう衣服を環境として考えることはないが、微生物にとって衣服はまさに環境そのものなのだ。細菌にとって一滴の体液は海、一本の毛や爪は大陸、一枚の布は宇宙にも相当する。

科学の本18世紀のイギリスの大学に留学したアメリカの裕福な若者は、天然痘の醜い病変を被ったり死亡するような危険にさらされた。実は、アメリカに大学を作る動きに拍車をかけたのは、天然痘の恐怖だったのだ。







『病原微生物の氾濫』
 アーノ・カーレン
 青土社


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