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科学な本のご紹介:  過酷な運命の書『戦時下の日本犬』

科学に佇む書斎



戦時下の日本犬 📖 
次々と殴り殺される愛犬。
皮を剥がれて、お国のために悲痛な運命をたどった日本のペットたち。
しかも、この惨劇は、政府の意思ではなく、下々が、民間が、日本の人々が忖度してはじめてしまったのだという… 恐怖せよ。

科学の本銃後の犬たちは戦争末期、供出の名のもとに集められ次々に殺処分されていった。犬が実際には何頭供出されたのか、正確な数字はわからない。資料の多くが空襲で焼けてしまったし、役所などに残されていた書類も、敗戦直前の焼却命令で多くが処分されてしまったからだ。

科学の本秋田犬は昔から東北に生息してきた犬であった。しかし明治時代に、外国人技師が小坂銅山に連れてきた洋犬の血が入った。その後も、北海道に出かせぎに行った人間が連れて帰った樺太犬の血が人っている。

科学の本昔から、犬皮は大鎧や太鼓、三味線、足袋、鞠(まり)など様々な物に使われていた。三味線と言えば猫の皮という印象があるが、安物には犬皮が使われていたのである。

科学の本毛皮は白が一番高く売れ、赤、黒と続き、斑が最も安物とされた。毛の長いものはそのままさらして加工し、人力車の背覆いなどに使われた。実際には毛を抜いた皮の方が流通量も多く、多方面に利用されている。

科学の本こういう時には必ず「忖度」する人間が出てくる。時流を敏感に捉えて時代の先を行こうという動きと、時流を意識して自粛に走る動きが一体になる。
 後から振り返ると、一体それは誰の意思であったのかがよくわからない。したがって誰も責任を取らない。「時代のせいだ」「そういう空気だった」ということになる。みんな共犯であったから責任の追及もできない。




戦時下の日本犬


『戦時下の日本犬』
 川西玲子
 蒼天社出版
 


日本の戦争当時の記録類は残念ながらかなり失われてしまっているわけで、そのせいか、本書の後半は、会誌『日本犬』の紙面のみに頼るような状態になってしまっている。
より広く探索を進めれば、現場の声がもっと拾えるのではないかとも思える。
※ たとえば→●本『語り継ぐ 札幌市民100人の戦争体験』 にも「犬・猫の毛皮献納運動」の実際が記されている

→『ミニ特集:犬 わんこの本 その1』
→『ミニ特集:犬 わんこの本 その2』
→『ミニ特集:犬 わんこの本 その3』
→『ミニ特集:戦争を調べる その2』
→『ミニ特集:戦争を調べる その3』
→『ミニ特集:太平洋戦争について語る本 その1』
→『ミニ特集:太平洋戦争について語る本 その2』
 



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【2018/08/10】
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