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科学な本のご紹介:  科学で救え!『学校を変えるいじめの科学』

科学に佇む書斎



学校を変えるいじめの科学 📖 
いじめっ子はなぜいじめに走るのか。
それは、その子が、誰かのいじめ行動を見てお手本にしているからだ。

科学の本いじめの加害者と被害者の間には、「力の不均衡」がある。精神的にタフな者とそうでない者、知的に高い者とそうでない者、仲間がいる者と孤立している者など、さまざまな「力の不均衡」が存在する。

科学の本加害者は共感性をなくし、間違った考えをもつ。たとえば「そのくらいのことはしていいのだ」「これは遊びだ」などと考えてしまうため、深刻さに気づかない。だから罪悪感もなければ解決しようとする気もない。

科学の本いじめ関係に陥ると、被害者は無力になる。被害者に対して、「やり返せ」とか「強くなれ」と言うのは無意味だし、「あなたが隙を見せたから悪い」などと断罪したところで解決に結びつかないのは当然だろう。

科学の本ASDの子どもが「いじめとは反復性があるもの」と教えられた結果、それを字義どおりに解釈することから、状況が深刻になるまで被害の事実を訴えられない場合がある。

科学の本傍観者は一見中立な存在だが、放っておくと巻き込まれて加害者になる。しかし、彼らがいじめ行為に反対すれば、意外に簡単にいじめ行為は止まる。いじめ防止を考えるときには、傍観者にアプローチすべきである。

科学の本いじめ加害者には、加害行動のモデル(お手本)が存在する。教師が子どもをいじめていたり、教師同士がいじめをしたりしていると、その教師が担任するクラスではいじめが起こりやすくなるかもしれない。

科学の本どんな理由があっても、いじめられてよい子どもはいない。いじめは全面的に加害者の問題である。

科学の本体罰はもちろん、厳しい指導は、いじめにあたる可能性が高い。すでに時代は変わり、そうした指導に効果がないことは証明されていることから、大人がそうした行動を変えていかなければならない。





『学校を変えるいじめの科学』
 和久田学
日本評論社
 


いじめっ子はなぜいじめに走るのか。
それは、親、教師、先輩、メディアなどによって「この行動を選べば問題解決(逆境感解消)になる」というお手本(モデル)が、感情反応のベースに刷り込まれているからだ。



余談①:作法の刷り込み

若いときに学習した行動モデルは、下手すると一生涯、その人間の暮らし方や人生の作法に影響してくることは、文化心理学や発達心理学の知見を持ち出さずとも、多くの人が経験的に実感しているだろう。(その影響について心理的に無自覚な場合も多々あるが)
【階級差】下層階級と上層階級とでは「行動選択/問題解決の作法」が大違い。
【文化差】たとえば特定の文化環境下でしぶとく刷り込まれる「同調圧力」。
【臨界期】8歳までに体感した光明感(憧れ、夢)が生涯の通低音となるソマティックマーカー。
【勇者達】流行りのゲームによって刷り込まれた光明感(憧れ、夢)を原因とした「適応障害」。
 ┗80年代のRPGによって量産された「何者かになれない」症候群のうつ病患者たち=RPG体験で学習した「クリアへの栄光の道」が実社会では見いだせない…。
ひところ話題になった新型うつ病にしても、行き詰まったら誰も頼れない仕様のデジタル環境(それ以前の時代の作法「誰かに相談すれば対処できる」が通用しない)によって身についた解決作法「逆境を感じたら他のレクリエーションに逃避する」コマンドが自然に発動された結果。

では、「逆境を感じたら、いじめに逃避する」人間がいるのは何が原因か。



余談②:「しつけ」バージョンアップに乗り遅れる人々

実証とか確認とかに無縁な日常生活のレベルでは、「自分の感情の発散」と「その結果」が正しく結びついていないことが多々ある。
たとえば「殴ってしつければいい子になる」という錯誤
たとえば「厳しくすれば良い教育になる」という錯誤
ヒトには「何かを攻撃して優越感を得ることによって逆境感が解消される」スイッチが備わっているんだけど、その回路を発揮した結果が実際にはどうなっているのかは、うっぷんばらしの快感が強すぎるからか、どうやらまともに把握されていないことが多いのだ。
で、近頃はやっと、「具体的にはどんなしつけが良いしつけなのか」について調査データが共有されるようになってきた。
そして、その新たな知識は、情弱さんには届いてない



:閑話休題:



さて、この本『学校を変えるいじめの科学』は、いじめっ子がいるのは、いじめのお手本を見せた大人がいるからだ! という指摘を強く打ち出している。
ひどいしつけをする親、体罰や言葉の暴力をふるう先生、いじめで成功するコメディアン、弱モブを蹴散らして勝つゲーム…
逆境感解消にはほかにもっと適切な行動がいろいろあるだろうに、なぜ「いじめ」のような攻撃行動・犯罪行為に走ってしまうのか。

「いじめ」を発生させる環境を見直すと同時に、いじめをやらかしてしまう思考回路の変え方を提示する。
行動を刷り込む生育環境の怖さを省みながら読んでみよう。


Kindle版電子書籍 ↓

学校を変えるいじめの科学



→『ミニ特集:いじめ行動の研究』
→『ミニ特集:教育・児童心理の本 その2』
→『ミニ特集:教育・児童心理の本 その3』
→『ミニ特集:教育設計の本 その2』
→『ミニ特集:教育設計の本 その3』
→『ミニ特集:アメリカの教育を知る』
→『ミニ特集:先生側の本 その1』
→『ミニ特集:先生側の本 その2』
 



【2019/04/19】
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