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科学な本のご紹介:  アンコール・ワットを読む

科学に佇む書斎

アンコール・ワットを読む


アンコール・ワットを読む 

科学の本三輪悟 ”遺跡の石はどこからどう運んだのか?という問いに対する明確な答えは実は現在でも出ていない。遺跡を構成する2種類の石、砂岩とラテライトは共にアンコール地域の北東50kmに位置するクーレン山山麓より切り出され運ばれたのであろうと言われている。”

科学の本石澤良昭 ”アンコール・ワットをはじめとして現存するアンコール遺跡の建築物は全て石造りである。5世紀頃以前は全て木造であったらしいが、それらの建築物は当然のことながら残存していない。”

科学の本上野邦一 ”アンコール遺跡群を歩くと、積み上げている砂岩のあちこちで直径2〜3cmほどの小穴を多く発見する。おびただしい数の小穴はポル・ポト時代の銃弾の跡ではないかとも考える人もいる。しかし、この小穴は砂岩を運搬するための木栓用の穴である。”

科学の本石澤良昭 ”山岳型寺院が主流となるのは、シヴァ派が護国寺院の主神の役割を担い、その結果須弥山(しゅみせん)思想が強まり、それに応える形で基壇を高く山岳型に積み上げる技法が発展したからである。”

科学の本石澤良昭 ”アンコール研究の泰斗G・セデスはインド系宗教の特徴として①諸派の混交的傾向、②ヒンドゥー教と仏教はどこにあっても平和裡に共存していたと指摘してきた。今回の廃仏発掘はその通説を覆すこととなった。”




『アンコール・ワットを読む』
 石澤良昭 編
 連合出版
 


編者は第13代上智大学学長で、上智大学アジア人材養成研究センターの所長さん。ポルポト時代の前からカンボジアの考古学研究にどっぷりだった人。
ポルポトの災禍(国中の知識人皆殺し!)のあと、現地事務所の研究者40人中3人しか生き延びておらず、知識の継承が皆無なほどずたずたになったカンボジア考古学を立て直す人材を育てるため上智大学でプロジェクトを組んで(!)現地の有志を日本に留学させ長期計画でガシガシ育成した…というスゴ話は、その後の『アンコール・ワットと私』にまとめられている。

アンコール・ワットと私



2001年にバンテアイ・クデイ遺跡で、274体もの首切り仏像群を発見して、アンコール王朝の歴史を大きく塗り替えたのもこのチーム。
リンク カンボジアにおける遺跡保存と人材育成:上智大学アンコール遺跡国際調査団

本書は、現地で発掘研究に携わった関係者による、アンコール・ワット考古学の現状報告集。
わかっていないことも多いけれど、判明したスゴイ事実も豊富に盛り込まれている。
巻末には上智大学のプロジェクトで育成された若手カンボジア人研究者たちからの「現地の見学ならまかせといて!」メッセージも収録されていて、メモリアル寄せ書きの趣もなしている。



→『ミニ特集:アンコール・ワットとカンボジア』
 



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【2006/01/30】
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