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科学な本のご紹介:  累犯障害者 獄の中の不条理

科学に佇む書斎
【2007/03/25】



刑務所の窓Pixabay『累犯障害者 獄の中の不条理』

著者は政策秘書給与の流用事件で服役。
獄中で、精神障害者、知的障害者、認知症老人、聴覚障害者、視覚障害者、肢体不自由者など、一般懲役工場での作業はとてもこなせない受刑者たちがあまりにも多く服役している実態に打ちのめされ、国策の大きな不備に震撼する。

別著「獄窓記」は「新潮ドキュメント賞」を受賞。

科学の本「俺たち障害者はね、生まれたときから罰を受けているようなもんなんだよ。だから罰を受ける場所は、どこだっていいんだ」
 「俺ね、これまで生きてきたなかで、ここが一番暮らしやすかったと思っているんだよ」

科学の本国「聾唖者が刑事事件を起こした場合は、その罪を問わない。あるいは、その罪を軽減する」としていた刑法四〇条は、私が衆議院議員になる前の年に法律から削られていた。

 ┗ 福祉も不備だが、なぜか心神喪失者や心神耗弱者と同列視するような法律も長年にわたって存在していた不条理な世界、的な話。

科学の本国会の場で論じてきた福祉政策は、実に皮相なものでしかなかったのだ。そう痛感する。国会で見えなかったことが、刑務所の中で見えてきたのである。

科学の本そもそも健常者もそうだが、罪を犯した人間の過去を調べると、貧困だとか悲惨な家庭環境といった様々な悪条件が幾重にも重なることで、不幸にして犯罪に結びついているケースが実に多い。

科学の本知的障害者のなかでも、その八割以上を占めるといわれる軽度の知的障害者には、福祉の支援がほとんど行き届いていない。多くの場合、福祉と接点を持つことなく生きているのだ。

科学の本「この人たちは、一体どんな裁判を受けてきたのかね」
 刑務官たちは、彼らと接するたびに、そう言って首を傾げていた。
 警察官や検察官の取調べがどのようにして行なわれていたのか、私も同感である。

逆境感(格差)が強まるほど、ヒトは他人を不信がり排除するようになる。
その結果が、弱者であふれかえる日本の刑務所なのだ。

●本 『犯罪不安社会 誰もが「不審者」?』
  ┗ 増加する受刑者の多くは、労働力として一般社会で需要がなくなった高齢者や障害者たち






好評につき、文庫版が出ています。


『累犯障害者 獄の中の不条理』
 山本譲司
 新潮社





 →『ミニ特集:刑務所と厳罰化の影響を考える本』
 →『ミニ特集:日本の罪と罰についての本』

 



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