このサイトの中を      ▶年間拝読ベスト本歴代 

科学な本のご紹介:  凋落した日本『科学立国の危機 失速する日本の研究力』

科学に佇む書斎



科学立国の危機 📖 
不適切なデータと間違った解釈、苦し紛れの政策によって順当に凋落した日本の科学力。
その実態の確認と同時に、本書では「日本の社会学や経済学は世界順位がたいへん低い」❗と記されているわけで、うわぁこりゃ社会・経済的に落ちぶれても仕方ないというか…

科学の本「選択と集中」の場合も、それを実行すれば効果や効率が上がるという先入観に基づいて政策判断がなされると、大きな間違いを招く恐れがあります。「選択と集中」はうまくいく場合もあり、逆効果を招く場合もあって、両刃の剣なのです。

科学の本【中小規模大学の方が研究費あたりの生産性が高い】上位大学において論文の生産性が低くなる理由の一つとして、高額の研究設備を使わなくては生産できない論文を生産していることがあげられます。

科学の本OECD諸国の分析から、研究活動費等の研究資金ももちろん関係しますが、研究従事者数(FTE)または研究人件費が、論文数に最も強く影響する因子でしたね。そして、日本は研究従事者数(FTE)がそもそも海外諸国に比べて少ない値であり、そして停滞(あるいは減少)していました。

科学の本OECDでは「フルタイム相当研究者数(FTE)」と呼ばれる指標で、研究時間を考慮した研究者の数をデータとして載せてきました。日本はわずかの時間しか研究ができない研究者も頭数に入れて計算してきました。ようやく、2002、2008年、2013年の3年間、文部科学省が研究者の研究時間を推定してFTEのデータを提出しました。

科学の本農動植物系、数理系については、日本の順位は、それほど高くなく、人社系に至っては、たいヘん低い順位になっています。経済・経営学、社会科学では韓国の方が日本よりも上になっています。

科学の本リーマンショックを超えてGDPが維持され、あるいは増加した国は、それまでの労働生産性増加率が大きかった国というよりも、論文数を増やした国、つまり「大学の研究教育力」を高めていた国ということになります。

科学の本「バラマキ」と烙印の押されている基盤的な運営費交付金を、たった年率1%という一見わずかな削減率で減らした場合に、論文数が急激に減少する現象をデータで見てきました。





▶楽天

『科学立国の危機 失速する日本の研究力』
 豊田長康
 東洋経済新報社 


Amazonで評価をチェック

科学立国の危機: 失速する日本の研究力



著者さんは元三重大学の学長さんで、鈴鹿医療科学大学の学長さん。
そして本書の主張の一つに、「過剰な【選択と集中】政策によって地方大学や中小規模大学が力を失い、トップ大学への栄養を供給する根が絶たれたがゆえに論文生産力が堕ちた」点を指摘していてインパクト強いんだけれど、それだけに、この主張は「トップ大学」側から出してほしかった。もしくはトップ大学側の研究者との共著で著してみてほしかった。

だって、中小規模大学関係者側からの問題提起では、この姿になってしまう


著者さん一人でナマな考察過程込みに大胆に論を展開させていて、出版後に異論量産されてそうなタイプの書き物なので、その後のTL検索が必須になりそう …(検索結果がスカスカ) あれ。この本に興味をもつのは一部の科学者だけで、社会・経済学的検証のスキルないのか日本。

電子書籍もあります Kobo版↓
Kindle版電子書籍 ↓

科学立国の危機―失速する日本の研究力



→『ミニ特集:科学技術の本 ST』
→『パグウォッシュの憂鬱:日本物理学会講演会』
→『ミニ特集:科学の性質を語る本 その1』
→『ミニ特集:科学の性質を語る本 その2』
 



【2019/03/08】
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
●twitter @endBooks
botではなく手動です。


連絡先:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
Site map : 科学に佇む





💼 楽天トラベル ✈





 ・ ・ ・