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科学な本のご紹介:  治療対象『万引き依存症』

科学に佇む書斎



万引き依存症 📖 
人はなぜ山に登るのか。登ることによって「満足/達成感/救われ感/心的報酬」が得られるからだ。
「万引き行為」に救われ感チャンネルがつながってしまった人々(犯罪者)を、どうやって別の救われコースに切り替えるのか。この本には現場で積み重ねられた知見が記されている。

科学の本常習的な万引きの問題を抱えてクリニックに訪れる人のほとんどは、厳密にいうとクレプトマニアからは除外されるのです。DSM-5の診断基準のうちAの項目があるためです。「個人的に用いるのでもなく、またはその金銭的価値のためでもなく、ものを盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される」

科学の本一度依存症になると、意志の力ではどうにもならないのです。逆説的ですが、彼らにとって刑務所ほど安全な環境はありません。万引きに依存していた人たちも「これでもう盗らない自分になれる」と思うそうです。
 ですが、スーパーもコンビニもないところで得た自信は、いわゆるシャバに戻ったときにほとんど意味をなしません。

科学の本常習的な万引きは貧困だけ、家族の問題だけ、と単一の理由で発生するものではありません。貧困状態にあるすべての人が万引きするかというと、それはないからです。よって、「高齢者の万引き=貧困が原因」という単純な図式を描いてしまうと、問題の本質を見落とします。

科学の本各種の認知症のなかでも「前頭側頭型認知症」といわれるタイプが、万引きにつながりやすいことがわかっています。男性では痴漢をはじめる人もいます。「触りたい」と思ったときに何のストッパーも働かず、触ってしまうのです。

科学の本認知症から万引きをする高齢者がいる、という事実は、なまじ知られていないわけではないからこそ厄介なこともあります。それはすなわち、高齢者のなかに万引きで捕まると認知症のふりをする人がいるということです。

科学の本「ひとりにさせない」が一番の万引き対策。

科学の本再発のことを「リラプス(relapse)」といい、これはどの依存症にもいえることですが、リラプス=失敗ではなく、それを繰り返しながら回復に向かいます。





『万引き依存症』
 斉藤章佳
 イースト・プレス
 


著者は前著
→●本『男が痴漢になる理由』
で、性犯罪対策の現状と不備を憂いて話題になったメンタルクリニックの人。
本書は前著ほどのビビッドさはないけれど、当事者にとって心強い知見やアドバイスが盛り込まれてるよ。

お店の側ではどんな対策ができるかを記した
→●本『万引きさせないお店にする法』 豊川奈帆・加藤和裕
と合わせ読むといい感じ。

万引きさせないお店にする法 店長必読!失われた利益を取り戻せ! (中経出版)




電子書籍もあります Kobo版↓

Kindle版電子書籍 ↓

万引き依存症



→『ミニ特集:犯罪をめぐる心の研究の本 その1』
→『ミニ特集:犯罪をめぐる心の研究の本 その2』
→『ミニ特集:犯罪や不正行為とヒト心理の本』
→『ミニ特集:犯罪を考える本 日本』
 



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【2018/09/29】
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