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科学な本のご紹介:  硬派な推し本『神社の本殿 建築にみる神の空間』

科学に佇む書斎


神社の本殿 伝統木造建築 📖 
年間拝読ベスト入り!
図版も豊富な上、記述はズバズバ明瞭かつハードボイルド系で、問題意識もあちこちに散りばめられていて尖り系の読み心地。

科学の本近代の大社の本殿や付属社殿の色が妙に黒っぽいのは、台檜(たいひ 台湾産のひのき)が使用されているからだ。これを白木造(しらきづくり)の美と称するのにやや抵抗があるのは、筆者だけであろうか。

科学の本神社・寺院ともに、円柱は正式な柱で、角柱は略式な柱である。角柱から円柱に成形する工程で削り落とされてしまう木材の体積は21.5%にもなり、手間も圧倒的に掛かる。円柱が高価で格式が高いのは当然であろう。

科学の本廻縁(まわりえん)の縁板の張り方には、外壁と直交させる切目縁(きれめえん)と、平行させる榑縁(くれえん)とがある。ほとんど全部の社寺建築では切目縁が用いられ、榑縁は低級なものとして住宅建築に用いられた。
 しかし、榑縁のほうが古式であったらしく、伊勢神宮正殿は榑縁になっている。

科学の本檜の皮を剥いで重ねる檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の厚みは3cmほどにしかならない。しかし、軒先が薄いと格好が悪いので、軒先だけは分厚く檜皮を積み重ねてある。

科学の本神社本殿の扉は、一部の例外を除いて、すべて外開きである。一方、寺院は当初は内開きであった。唐招提寺金堂をはじめ奈良時代から平安時代後期の平等院鳳凰堂に至るまで、内開きが原則であった。

科学の本神社の本殿ともなれば、無節が当たり前で、節のある材木は人目に触れない床下や屋根裏にのみ使われる。しかし、こうした無節の建材の重視は、明治以降になって顕著になったもので、江戸時代やそれ以前では無節の本殿は多くない。


科学の本今日、大多数の神社では拝殿が本殿の前に建っており、本殿の姿は見えないのが当たり前になっている。本殿より拝殿のほうが大きいのが普通で、大きな拝殿の後ろに隠れている小振りな本殿の存在に気づかずに、そそくさと帰ってしまう参拝者の何と多いことか。

科学の本今日まで神社本殿に関する研究があまり進まなかった最大の原因は、神社の国家管理にあった。
 本殿内部の調査が戦前までは不可能(本殿内への俗人の参入の禁止)であったからで、旧社格の高い神社では、本殿の修理等で神体が本殿から遷座されない限り、今日に至っても許可されないのが普通である。




神社の本殿―建築にみる神の空間 (歴史文化ライブラリー)


『神社の本殿 建築にみる神の空間』
 三浦正幸
 吉川弘文館
 


神社を絵に描いたことがある人には「ああ、それであそこはこんななってたんだ!」という気付きがてんこ盛りでとっても面白いのだ。

著者さんは、これまたハードボイルドな
→●本『城のつくり方図典』
の人。

それにしても、明治期の合祀や廃社の傷が深すぎて、なんなの日本の伝統意識はよぉ。



→『ミニ特集:日本の建築物を眺める本 その1』
→『ミニ特集:日本の建築物を眺める本 その2』
→『ミニ特集:日本の城を学ぶ本』
→『ミニ特集:着物を描く本 日本の衣装』
 



【2018/03/16】
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