このサイトの中を      2018年拝読ベスト本   2017年拝読ベスト本  

科学な本のご紹介:  シルバー民主主義 高齢者優遇をどう克服するか

科学に佇む書斎


シルバー民主主義 
ノリが軽そうな迂闊なタイトルにされているが、中身はガチの制度設計考察本。
あなたの知的能力が試される!

科学の本急激な少子高齢化により、有権者に占める高齢者の比率が増加の一途にある日本。高齢者の投票率は高く、投票者の半数が60歳以上になりつつある。

科学の本日本では、与党と主要な野党との間でのイデオロギーの差が明確ではない。そのため、いずれも高齢者の支持を得やすい社会保障費の拡大に向かいやすい。

科学の本民主主義的な体制の下で、高齢者という特定の集団の選挙権を制限することを正当化することは容易ではない。そうした反民主主義的な手段によらず、高齢者世代の理解を得ることはできないだろうか。

科学の本欧米の高齢者世帯と比べた日本の特徴は、高齢者の保有する資産の構成が、著しく住宅に偏っていることである。日本の高齢者は平均して所得の9倍もの住宅資産を有しており、これは欧米の高齢者の3倍程度に相当する。

科学の本所得格差の推移を世帯主の年齢別で見ると、ほぼ横ばいで推移している。それにもかかわらず、全体で見た所得格差が上昇を続けている理由は、所得格差の大きな高年齢層の人口全体に占める比率が高まっているという、年齢構成の変化が大きい。

科学の本子どもの貧困は、その親である働き手世代の低所得化の結果であり、世代を超えた貧困の再生産をもたらすなど、社会的な影響はむしろ高齢者の貧困よりも深刻である。





『シルバー民主主義 高齢者優遇をどう克服するか』
 八代尚宏
 中央公論新社
 


著者はアベノミクス関与者の一人。(だと思う)
制度設計は、どれだけ多くの情報の軽重を慎重に正しく把握できるかの知力にかかっている。

余談: …過日、ふと思ったのだけれど、深い見識を持つ各界の識者が、政治家から「わかりやすい話」を求められ、「しかたなくはしょった形にして」見解を提示する、その「はしょった」見解が寄り集まり積み重なると、変な「共通認識」を形成するに至って、一部で正しさを把握しそこねた政治宗教化が起きてしまうのかもしれない…?

閑話休題。
「シルバー民主主義」というくくりに対しては、「若者 vs 高齢者」という本来対立させてはいけない人々を対立構図に置くのはかんばしくない、という物言いも巷間に散見されるので参考までに。

それにしても、「18才選挙権」は実際問題、自民党にとってトクなのか損なのか。



電子書籍も便利。Kobo版↓Kindle版電子書籍 ↓

シルバー民主主義 高齢者優遇をどう克服するか (中公新書)




→『ミニ特集:選挙についての本』
→『ミニ特集:日本の2010年代、政治観を語る本』
→『ミニ特集:日本の社会に問題を見る本 その1』
→『ミニ特集:日本の社会に問題を見る本 その2』
 



【2016/06/19】
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
●twitter @endBooks
botではなく手動です。


連絡先:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
Site map : 科学に佇む





💼 楽天トラベル ✈





 ・ ・ ・