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科学な本のご紹介:  人気の古典『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』

科学に佇む書斎



タテ社会の人間関係 

科学の本日本人による「ウチ」の認識概念は、「ヨソ者」なしに「ウチの者」だけで何でもやっていける、というきわめて自己中心的な、自己完結的な見方にたっている。

科学の本「会社」は、個人が一定の契約関係を結んでいる企業体であるという、自己にとって客体としての認識ではなく、私の、またわれわれの会社であって、主体化して認識されている。
 そして多くの場合、それは自己の社会的存在のすべてであり、全生命のよりどころというようなエモーショナルな要素が濃厚にはいってくる。

科学の本日本社会は、全体的にみて非常に単一性が強い上に、集団が場によってできているので、枠をつねにはっきりしておかなければ -- 集団成員が自分たちに、つねに他とは違うんだということを強調しなければ -- 他との区別がなくなりやすい。

科学の本一体感を目標としている集団内部にあっては、個人は同じ鋳型にはめられているようなもので、好むと好まざるとにかかわらず接触を余儀なくさせられ、個人は、集団の目的・意図に、よりかなっていれば社会的安定性がえられるのであり、仲間は知りつくしているのであり、社交などというものの機能的存在価値はあまりないのである。

科学の本日本社会では個人の生活が、集団から地理的に離れて、毎日顔をみせることができないような状態におかれると、集団から疎外される結果を招きやすいが、反対に、地理的に接近し、顔を合わせるチャンスが多いと、否応なしに集団の中にくみ入れられやすく、いったんそうなると、集団成員として、他の社会のそれにみられないほど個人は束縛される。

科学の本日本の学者の集まりで、純粋に学問的な討論がなかなかできにくいことにも、よくあらわれている。その集まりのなかに、先輩・後輩関係や師弟関係にある人々がいる場合、意見の発表がどうしても序列に影響される。このような極端な現象を私はほかの社会の学者の集まりにみたことがない。

科学の本日本のような企業単位の組合の構成では、組合は企業体としての団結に貢献することはあっても、異なる企業に散在している同じ職種についている者たちの間には真の連帯感(この連帯感こそが諸外国における組合活動の最も重要な推進力となるのであるが)というものは育たない。

科学の本他の国であったならば、その道の専門家としては一顧だにされないような、能力のない(あるいは能力の衰えた)年長者が、その道の権威と称され、肩書をもって脚光を浴びている姿は日本社会ならではの光景である。

 ┗ この点に関しては、他の文化でも制度設計しだいでゾンビな教授や権威が量産されることがあるらしいので…



タテ社会の人間関係 (講談社現代新書)


『タテ社会の人間関係 単一社会の理論』
 中根千枝
 講談社現代新書
 講談社
 


戦後高度成長期の、日本の庶民が異国に触れはじめた頃に記された本で、著者が概念した「タテ社会」というフレーズが広く流行・定着した。

著者はインド社会を研究する社会人類学者。
インド社会研究から日本の社会を語る人はほかにもどっかにいたなぁ…と思ったら、 『排除する社会・受容する社会』の関根康正さんね。




電子書籍もあります Kobo版↓

Kindle版電子書籍 ↓

タテ社会の人間関係 単一社会の理論 (講談社現代新書)




→『ミニ特集:日本の社会を語る本 ゼロ年代』
→『ミニ特集:日本の社会に問題を見る本 その1』
→『ミニ特集:日本の社会に問題を見る本 その2』
→『ミニ特集:社会の絆の問題の本』
 



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