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科学な本のご紹介:  移民の政治経済学

科学に佇む書斎
【2018/01/03】


移民の政治経済学
がっつり調べてデータを提示して、何が言えて、さらにどこを検討するべきか、ゴシゴシ見るべき要点をこすり出してくれる「おう、これ見て正面からかかってきなさい、私も真剣なんだ!」本。

うらやましい研究風土だよね。というか、この真摯な取り組みの態度を見習っていこう。

科学の本移民を単なる労働投入だと見なすことは彼らに対する誤った評価につながり、彼らの経済的影響に関する理解が不完全なものになる。

科学の本新しく移住してきた韓国人の移民は米国人と同じくらいの収入を稼ぎ、インド人移民にいたっては四割以上も収入が高い。

科学の本シンガボールはゲストワーカー〔短期の出稼ぎ労働者〕に対して妊娠することを禁じ、妊娠した女性はすぐに国外追放される。

科学の本2011年にトップの大学から申請された特許の4分の3は、外国生まれの研究者が発明にかかわったものだ。
(アメリカでの話)

科学の本信頼性の高い証拠によると、ある技能を持つグループの労働者の数が1割増えると、そのグループの賃金は少なくとも3%下がるという。

科学の本移民が米国人よりも社会保障サービスを利用する割合が高いのは目を引くものの、それほど驚くべきことではない。
 裕福な人から貧しい人への富の再分配という社会保障制度の鉄則を考えれば、社会保障サービスの利用者は労働市場で競争力の低い人々である傾向にあるのは分かる。
 移民の多くは低技能労働者に偏っているため、社会保障サービスの利用者の多くも外国生まれの人に偏るのだ。

科学の本安い労働力の流入によって、儲かる側にいるアメリカ人が享受する利益の額は、損をする側のアメリカ人労働者が被る損失額よりも大きい。つまり全体で見れば、移民はアメリカの富を増やすことになる。








『移民の政治経済学』
 ジョージ・ボージャス
 白水社
 


日本は社会調査とデータの扱いのレベルが低くて、移民の扱いにしてもひどく**な上に、なにやら不適切な外国人技能実習制度の行使が横行してるような国なんだっけ?
なんにせよ具体的な調査やデータも考慮しないまま低層自国民が吹き上がるのを放置しすぎてないか。

それはそれとして、異郷での人々のありようはどのようなものになるのかを考える上で、本書は


と読み合わせたりすると、さらに複雑な味わいを醸し出すぞ。





 →『ミニ特集:社会を調べる本』
 →『ミニ特集:社会を統計で見てみる本』

 →『ミニ特集:アメリカの文化と社会 その1』
 →『ミニ特集:アメリカの文化と社会 その2』
 →『ミニ特集:アメリカの文化と社会 その3』

 →『ミニ特集:社会の格差を憂う本 その1』
 →『ミニ特集:社会の格差を憂う本 その2』
 →『ミニ特集:社会の格差を憂う本 その3』
 



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