このサイトの中を      2018年拝読ベスト本   2017年拝読ベスト本  

科学な本のご紹介:  男の分析本『介護する息子たち 男性性の死角とケアのジェンダー分析』

科学に佇む書斎



介護する息子たち 📖 
「男らしさ」という<呪い>は親の介護で牙をむく!
この本に記される痛烈な指摘を直視できる男性は、日本にはどのくらいの割合で存在できているだろうか。

科学の本息子として経験する重圧は、夫や父親として経験する重圧以上に大きくなる可能性すらある。それを示唆するのは、息子による親への虐待の多さである。

科学の本「男らしさ」の追求とは、「いかに依存しないか」ではなく、「依存をいかに依存として見せないか」というプロジェクトなのである。そもそも男性性の規範が求める自立と自律は、女性への依存を当初から織り込んで成り立っている。

科学の本家族介護者、とりわけ男性の介護者に顕著に見られる傾向として、高齢者に必要な介護をすべて自分ひとりで行おうとする抱え込みが指摘されている。

科学の本彼は、フルタイムの仕事から時間の融通の利くパートタイムの仕事に変え、母親の介護との両立に奮闘している。しかし、近所の人々が彼に投げかける言葉は、「もっとちゃんとお勤めして、お嫁さんでももらって、お母さん安心させないと」という心無いものである。

科学の本男性が感情を抑制することに固執するのは、感情を起こさないことまでが自身のコントロールの及ぶ範囲だと考えているからである。逆に、起こってしまった感情に対しては自分のコントロールが効かないことを認めている。

科学の本「男らしさ」にとらわれた者にとっては、セルフヘルプ・グループでの「介護でいかに苦しんでいるか」の告白が、「弱さの自己開示」ではなく、困難に立ち向かう「強さの自己呈示」として聞こえてしまう。




介護する息子たち: 男性性の死角とケアのジェンダー分析


『介護する息子たち 男性性の死角とケアのジェンダー分析』
 平山亮
 勁草書房
 


親を自立させる(介護がいらない状態に持ち直させる)ことができない男は_男として負け犬だ_というジェンダーの呪詛。
周りの女性から日々あたりまえのように配慮をされて暮らしていながら、その配慮の存在を無視することによってはじめて成り立つ男の「自立・自律」。
「女性の役割」を他者に押し付けた上で「男」を発揮するという、関係性の逆境に日々殴られ続けることになる男。
のみならず、ジェンダー呪いが浸透した社会では、男自身を縛る呪いだけでなく、「悪気のない」近所のおばさんからかけられる言葉の呪い(グッサリ)もあるわけで、これはキツイ。

息子が要介護の親の終末期医療を台無しにするというパターンは、
小笠原文雄著→●本『なんとめでたいご臨終』
にも、たいへん残念な事例(しかもありがち)として記されているわけで、息子による「自分の見栄(自分の心の解決)としての介護」が、家族の心を無視して行使されてしまう、この仕組みの根深さはキツイ。



→『ミニ特集:ジェンダーな社会系の本』
→『ミニ特集:助け、助けられる介護現場の本』
→『ミニ特集:家族家族家族 その1』
→『ミニ特集:家族家族家族 その2』
→『ミニ特集:家族家族家族 その3』
 



【2017/02/07】
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
●twitter @endBooks
botではなく手動です。


連絡先:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
Site map : 科学に佇む





💼 楽天トラベル ✈





 ・ ・ ・