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科学な本のご紹介:  妖怪の宴 妖怪の匣

科学に佇む書斎


妖怪の宴 
「化ける」とは何か。
「幽霊」とは何なのか。
ふだんなにげに用いている言の葉の一つ一つには、これほどまでに複雑な縛りがひそんでいるのだという驚きを体験してみて欲しい。
おのが言葉に敏感であれ。

科学の本現代において<幽霊>は「死後何らかの形をとって現出した死者の総称」として理解されることが多いようです。そしてそれは概ね生前の姿をとって現出すると(通俗的には)理解されています。
 これには、生前と同様の姿をとっていなくては、それが死者だと判じられない、という事情があります。

科学の本ろくろ首は伸びても伸びても「頸の太さ」がほとんど変わりません。太さをキープしたまま伸びるというのは変です。質量が増えていることになるからです。実は、頸の太さがキープされるようになったのは、近代以降のことなのです。


科学の本「狸」という字は、本来は山猫を示す文字でした。日本に伝来した段階でタヌキに振り当てられ、同時にその霊性も多くタヌキに譲られてしまったようです。

科学の本化けるとは即ち、フォルムが変わること、なのです。形が変わらないのなら、化けて出るとはいわないはずです。それでは、なぜ<幽霊>は「化けて出る」といわれるのでしょうか。

科学の本能楽「鉄輪」で使われる「なりかかり」という能面は、有名な般若(はんにゃ)の面の角を短くしたような面です。額にある隆起は、角ではなく瘤(こぶ)のようにも見えるのですが、これは角が生えかけている状態を表しています。
 この面は一名「生成 なまなり」とも呼ばれます。その名の通り、「鬼に成りかけた」面なのです。


科学の本<妖怪>は、形而下には存在し得ないと諒解されつつ、様々な形に仮託されることで日常世界に「具体物」として姿を現しています。

科学の本<幽霊>は実在しないと証明できないということを根拠として、「実在するかもしれない」という形で日常的に諒解されているわけです。






『妖怪の宴 妖怪の匣』
 京極夏彦
 怪BOOKS
 KADOKAWA
 


因数分解 構造解析 言葉のメトリクス。
絡新婦の網を切り解きまくってきた構造探偵の真骨頂ここにあり。


電子書籍版もあります ↓



 →『ミニ特集:民俗学 京極夏彦的妖怪講釈本』
 



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【2016/01/13】
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