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科学な本のご紹介:  法学セミナー2017年11月号

科学に佇む書斎
【2017/11/04】

法学セミナー 2017年11月号


法学セミナー2017年11月 
法学入門者・初学者向けに、法曹現場の今を語るシリーズ。
今回の特集は「高齢犯罪者と社会的排除 傷つきやすさと社会参加」

科学の本安田恵美 ”2003年に出版された山本譲司著「獄窓記」(新潮社)と2006年1月の下関駅放火事件を契機として、社会で孤立し、困窮した高齢者や障がい者が、衣食住が確保され、かつ「自分の入所を拒まない」刑務所に入るために犯罪を繰り返している、という実態が広く認識され始めた。”

科学の本舩山健二 ”社会で暮らすことに不安・恐怖を抱いている彼らにとって、刑務所が安心安全な場となる。一般市民を犯罪から守るための犯罪者隔離が、社会で暮らすことに不安を覚える者のシェルターとなっているのが現実である。”


これについて、 酷い話だ。刑務所は「もう二度とこんな所には来たくない」と思うような場所でなければ矯正効果なし。待遇の見直しを。 というコメントが付いたけれど、
「刑務所は罰を与える場所ではない」罰と矯正はごっちゃにしたらあかん
「刑務所のほうが、シャバより縁や光明感が感じられる」という事態が示している「シャバの常軌を逸した冷酷さ」が問題なのであって、そこを看過したままで社会設計を論じるなど論外。
というか、そんな**なことを抜かすような人こそ本誌を嫁って。

科学の本新村繁文 ”支援のニーズが高ければ高い人ほど排除され、社会にスムーズに受け容れられないまま再犯すべく追いつめられ、結果、彼らにとり「一番安心できる場所」の刑務所に逆戻りしてしまうことになる。”

科学の本葛野尋之 ”刑法犯検挙人員の総数は、1986年から2015年の30年間で40%減少したのに対し、65歳以上の高齢者は363%増加した。1996年からの20年間でも、総数が20%の減少であるのに対し、高齢者は283%の増加である。”

科学の本中村悠人 ”日本における一般刑法犯の検挙人員は、20歳代で2004年以降は大幅に減少しているのに対して、65歳以上では、2000年頃から2007年頃まで大きく増加した後、高止まりを続けている。”

科学の本舩山健二 ”「刑務所帰りの人って、独特な歩き方をするから、すぐにわかる」「食事の時も一切他人と話をしない」刑務所における拘禁環境は、社会生活を営む際に必要となる対人関係の維持に必要な技能を奪っていることが窺える。”

科学の本安田恵美 ”高齢出所者のばあい、非高齢出所者よりも強く刑務所拘禁の弊害による影響が、出所後の生活に及ぶことがあり、それによって、高齢出所者の社会復帰が妨げられることがある。”


法学セミナー2017年11月

法学セミナー 2017年 11 月号 [雑誌]


法学セミナー2017年11月号 特集:高齢犯罪者と社会的排除
 日本評論社
 


『法学セミナー』は法を学ぶ学徒向けの入門用月刊誌。
取り扱われるテーマは幅広い。
おりおり収載される「座談会」は、テーマによってはなんかもう法解釈の殴り合いみたいな展開を見せている回もあって、弁護士裁判官法学教授その他けっこう印象変わってきて面白い。
そうか、法律って「想定外をつぶしまくる言論プログラミング戦」みたいなもんなんだ。


 →『ミニ特集:法学セミナー2017』

 



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