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科学な本のご紹介:  中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク

科学に佇む書斎


十三世紀のハローワーク 
年間拝読ベスト入り!
古今東西さまざまな職業を、ゲームカード風に落とし込んで紹介しまくったその数100以上!
大量の資料を駆使して盛り込まれるうんちくは創作クラスタのツボ付きまくりで美味しさ満点っ。

科学の本ヴァイキングの兜と言えば牛の角のような装飾がつとに有名であるが、実際にはそういう品は発見されていない。恐らくは略奪された側の主観が反映された結果だろう。

科学の本鷹匠の鷹は、鳥刺しが捕らえた小鳥を餌とした。では、買われた小鳥は何を餌としたのか。資料によれば、答えはアリの蛹だったらしい。

科学の本カストラートの起源は謎に包まれているが、その終わりは記録に残っている。1913年、最後のカストラートであるアレッサンドロ・モレスキが引退した。今から遡ること、ほぼ100年。そう遠い時代ではない。


科学の本【製粉の歴史】ギリシャ・ローマ時代には既に水車が発明されている。しかし、当時は奴隷という労働力があったため、水車の使用は極めて稀で、例外にすぎなかった。

科学の本元々中国は役人の支配がいい加減で賊が活躍する余地が大きい。1930年の時点で中国には2000万人を超える匪賊(ひぞく)がいたという。省人口の20%が賊になったという地域すら存在した。

科学の本獣脂蝋燭は安物だけあって、匂いも煙も多い。
 元々蝋燭というものは、炎が不安定だったり、芯が長く炎が大きくなりすぎると不完全燃焼が起こり煙(煤)を発するようになる。これに獣脂性という特製が加わると、人間には耐え難い量の煤を発するようになるらしい。
 そのため、資料によって微妙にずれもあるが、だいたい30分おきに芯切りを行なって炎を調整する必要があるのだ。







『中世実在職業解説本 十三世紀のハローワーク』
 山田グレゴリウス
 一迅社
 


世に安易な素人模倣のRPG類が量産され、「古来の設定を無視していじくり回して構わない」という規範が意図せずして蔓延してしまった文化社会に登場したステキな徒花だ。
匪賊 墨家 聴罪師 エクソシスト 錬金術師 かむろ 皮剥ぎ 蝋燭番 ダウザー 鉱山師 傘貸し屋 ベナンダンティ ハイランダー 飛脚 鷹匠 鳥刺し 狩狼官しゅろうかん 漕繋囚/ガレー船徒刑囚 傭兵 ベルセルク マムルーク 免罪符売り 犬神人 泣き女 カストラート 理髪外科医 三助 調香師 …
大量のジョブカード+解説たっぷり、みたいな。

とても分厚いこの本の元は個人の同人誌。
しかし資料の渉猟量が半端ない。
盛り込まずに捨てた情報が凄まじい量であったろうことが察せられる。

▶似て非なるものについて余談:
 似た設定の本で、現代の各種有職女性をゲームキャラカードにアレンジした『女子の給料&職業図鑑』などという本も見かけたんだけど、そっちはもう失礼極まりない感じの出来栄えで「そっ閉じ」だった。(本書『十三世紀のハローワーク』とは無関係)

▶ゲーム慣れしていない世代について余談:
 本書は自由なキャラデザやアビリティやパラメータなんかも洒落てていいんだけど、ゲーム慣れしていない世代は拒否反応を起こすかもしれない。
 そういえば、若い博物館員が、平均年齢還暦超えだろう聴衆に向けて、絵巻物をソシャゲになぞらえて講釈するという殴りたくなるようなシーンに遭遇したことがあったなぁ…
 メディエータやサイエンスコミュニケーションに携わる者は、複数の世代感・文化感の把握弁別をないがしろにしたらあかん。異文化間コミュニケーションなめたらあかん。




 →『ミニ特集:欧州の昔を読む本』
 →『ミニ特集:文化雑学を楽しむ本』
 →『ミニ特集:文化雑学を楽しむ本 海外』

 



【2017/01/31】
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