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科学な本のご紹介:  マンボウのひみつ

科学に佇む書斎
【2017/09/08】



マンボウのひみつ 
世界で初めて世界最大の硬骨魚の存在を知らしめた日本一のマンボウおじさんここにあり!
ウシマンボウの存在を明らかにするまでに至る研究つながりや明暗悲喜こもごもの研究生活語りがイイ感じっ。

科学の本「マンボウの生態は謎が多い」とよく言われます。それはなぜでしょう? 答えは簡単。研究が難しいからです。最大の要因は、「巨体」です。全長3m以上、体重2トン以上となると、採集も、標本を保存するのも困難です。

科学の本マンボウは生まれつき尾鰭(おびれ)がありません。尾鰭がない魚はめずらしいのですが、身近な例では、タチウオが挙げられます。タチウオはマンボウよりさらに鰭(ひれ)が少なく、背鰭と胸鰭しかありません。

科学の本ウナギはツルツルして鱗(うろこ)がないように思われますが、表皮が厚いため鱗が埋まっている状態なのです。しかし、タチウオのように本当に鱗がない魚もいます。

科学の本マンボウも[まぶた]をもっています。私の観察では「眼の内側にある白い皮膚が後方から前方に向かって寄せ集まって眼を隠して」いました。特に後方の皮膚がよく伸びます。

科学の本マンボウの昼寝行動は、太陽の紫外線で殺菌(寄生虫を駆除)しているという説もありますが、魚であるマンボウが日焼けすることは自殺行為なので、デマと考えられます。

科学の本「手で触ると手の跡がつくくらい皮膚が弱い」という知見は、「魚は変温動物なので、高温である人の手で触ると火傷して手の跡が残る」という俗説から派生したと思われます。
 マンボウの小型個体はたしかに皮がうすいので手で触ると温度的な影響があるかもしれませんが、大型個体は弾丸が通らないくらい皮が厚くなるので、触っても全然問題ないと思います。

科学の本研究者はそれぞれ、泣きたくなるような苦しい経験を、必ず一度はするものです。しかし、嫌になってもまた研究をしたくなるのが研究者という生き物なのだ、と私は思っています。











『マンボウのひみつ』
 澤井悦郎
 岩波ジュニア新書
 岩波書店
 


後半にはマンボウをめぐるネットロア(ネット上にあるマンボウについてのデマ拡散追跡・TwitterやWikipedia上のデマ込み)の調査結果があられもなくて面白いのだ。

著者の研究が世界に認められた瞬間
2017年12月 LiveScience This 5,000-Pound Behemoth Is the World's Heaviest Bony Fish

著者さん ↓






 →『ミニ特集:魚を科学する本 その1』
 →『ミニ特集:魚を科学する本 その2』
 →『ミニ特集:魚を科学する本 その3』

 



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