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科学な本のご紹介:  検証新書『アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか?』

科学に佇む書斎



アメリカの大学の裏側 📖 
年間拝読ベスト入り!
シビアな実態、仕方ない実態、なぜそうなっているかの実際など、把握すべき要点が、要所要所の数字もふんだんに濃密かつスムーズに連射される!

科学の本アキ・ロバーツ ”アメリカでは高卒で働いた後や子育てが一段落した後に大学に進学する成人学生が多い。夜間のクラスやオンラインのクラスが充実しているので社会人学生や子供のいる学生には時間的に都合がよい。”

科学の本アキ・ロバーツ ”配偶者も一緒に雇う「配偶者雇用」を実施している大学もある。アメリカ人は夫婦が一緒のベッドで就寝しなくなったら不仲であるという思い込みがあるので、単身赴任は奇異の目でみられる。”

科学の本アキ・ロバーツ ”名門大学に進学すれば、卒業の可能性は9割以上と高い。よくアメリカの大学は入るのは簡単だが出るのが難しいといわれるが、これは名門大学以外の大学のことを言っているのである。”

科学の本アキ・ロバーツ ”優秀な貧困層の学生は十分受かる実力があるのにもかかわらず、エリート大学に志願もしない。
 貧困層の親は自らが大学進学の経験がないので大学にかかる費用や複雑な奨学金システムのしくみを正確に把握するのは困難だ。
 優秀な貧困層の学生が志願してこなければ大学は救済のしようがない。”

科学の本アキ・ロバーツ ”ハーバードではアメリカの平均世帯所得が5万ドル前後であるのに6万5千ドル(約650万円)を低所得の基準としていて、それ以下の世帯所得の学生の大学生活にかかる費用は、授業料も含めて大学が全額をカバーしてくれる。
 15万ドル(約1千500万円)までの世帯所得の学生にも、大学生活にかかる費用の90%以上を大学が補助してくれる。”


科学の本アキ・ロバーツ ”1980年代以降に生まれた「ジェネレーションY」とも呼ばれるミレニアル世代は環境への意識の高いことや多様な文化や価値観に対して寛容という美点も沢山ある。しかし、彼らは親に褒められて育ったので、批判されたり怒られたりすることに慣れていない。”

科学の本アキ・ロバーツ ”繊細なわりには自己肯定が強く根拠のない自信があるのもミレニアル世代の特徴といわれる。ミレニアル世代にとって大学は努力して何かを学ぶためではなくて、自分たちの素晴らしさに太鼓判を押してもらう場であるかのようである。”

科学の本アキ・ロバーツ ”アメリカでは「きしむ車輪は油をさしてもらえる」(The squeaky wheel gets the grease.)ということわざがある。騒いで自己主張すればするほど要求が通るという意味である。”




アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか? (朝日新書)


『アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか?』
 アキ・ロバーツ、竹内洋
 朝日新書
 朝日新聞出版
 


きわめて整った本格授業を受けているかのような、背筋がピシッと伸びる読み心地。
アメリカの大学をめぐる金の趨勢や、アメリカでの大学教授たちなるものの背景がガリガリわかっておもしろい。
一昔前の知識のままでは、次世代向けのアドバイスはとうてい無理だということもよくわかる。

論に用いた資料一つ一つがレファレンスとして付記されているので確認もさらなる検証も可能な仕様。
というか、何より『多様な論者が調査検証してきた具体的な資料・数値を豊富に用いて論をぶち交わす』のがあたりまえにできるアメリカの風土がうらやましい。

著者はアメリカで犯罪学を研究している教授さんと、その父親である日本の名誉教授さん。


…「軽薄なタイトル」はたぶん朝日新聞出版側の責任。


電子書籍もあります Kobo版↓

Kindle版電子書籍 ↓

アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか? (朝日新書)




→『ミニ特集:アメリカの教育を知る』
→『ミニ特集:アメリカの文化と社会 その2』
→『ミニ特集:アメリカの文化と社会 その3』

→『ミニ特集:教育設計の本 その2』
→『ミニ特集:教育設計の本 その3』
 



【2017/01/18】
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