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科学な本のご紹介:  民衆史の遺産 第9巻 金属の民

科学に佇む書斎
【2016/07/13】



民衆史の遺産9金属の民『民衆史の遺産 金属の民』

編者の谷川健一さんの本領発揮で熱い合本。
日本の古層にありながら、民俗学から無視されていた「金属の民」の姿が先達の推理によって大きく立ち現れてくる。

科学の本谷川健一 ”目一つの神は銅や鉄を精錬する人たちに多い職業病に由来する。一脚の神というのも、たたらを踏む仕事のために、足の疾患に罹った者を意味するのであり、時には激烈な水銀中毒に侵された者を指した。”

科学の本松田壽男 ”原始日本人が使ったアカ色には二種があった。水銀系のアカが純粋のアカ色を呈するのに、鉄系のアカは俗にベンガラといわれ、やや黒ずんで紫色に近い。この鉄系のアカは古く「そほ」といわれた。”

科学の本松田壽男 ”鉛丹が朱の代用品としてさかんに使用されて普及したために、朱にたいする日本人の感覚が変ってしまった。朱といえば、黄色味の強い赤色、つまり鉛丹色とする観念は、そこから出ている。”

科学の本松田壽男 ”九州に多い彩色古墳で、石壁のあのまぶしいような赤色は、朱砂(辰砂)を粉末にして塗りつけたものだ。”

科学の本松田壽男 ”時代が鎌倉・室町と下っていくにつれて、国内での水銀生産はストップし、ついに江戸時代ともなれば、日本人の水銀処理についての知識はゼロになってしまう。”

科学の本松田壽男 ”タタラスチールは日本刀の原料になる鉄ということで、外人の間では超貴重品だった上、途方もなく過大評価されてしまいさらには神秘的な認識へと至っていた。”





『民衆史の遺産 第9巻 金属の民』
 谷川健一・大和岩雄 編
 大和書房
 


古今の「金属の民」考察に関わるスゴ本の中から美味しいところを寄せ集めたオトクな温故知新編集。

谷川健一 ーつ目の神の正体
松田壽男 古代の朱(抄)
石塚尊俊 鑪(たたら)と鍛冶(抄)
窪田蔵郎 鉄の文明史(抄)
谷川健一 鍛冶屋の母(抄)
日塔聡  北辺のゴールドラッシュ
城間武松編 鉄と琉球(抄)
解題 小川哲生


 →『ミニ特集:民衆史の遺産と民俗学』

 →『ミニ特集:生活世界の民俗学』
→『ミニ特集:民俗学系の本はこんなにいろいろ 』
 →『ミニ特集:社会研究と民俗学』
 →『ミニ特集:民俗学と文化人類学のフュージョン』
 →『ミニ特集:考古学の本 日本 編纂書』
 




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