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科学な本のご紹介:  昆虫こわい カラー版

科学に佇む書斎
【2017/07/30】



昆虫こわいa『昆虫こわい カラー版』

マメダヌ探検隊、世界とマダニをマタにかけて新種を見つけまくる!
世界も認めるマジカルジェムを獲得しまくる豆ダ探検隊ここにあり!

ツイッターでもおなじみのマメダヌキ先生の近年の成果と奮戦記がまとまったのがこの新書。
おりおり見てきたツイートが、フルカラーの写真群とともに、この本の中で冒険エピソードとしてガツンガツンと立ち上がる。

ペルー、カメルーン、マレーシア、カンボジア、ミャンマー、ケニア、フランス領ギアナ!
世界各地でちっちゃな秘宝(新種昆虫)をバッサバッサと収穫していくその冒険の面白さ!

科学の本ハキリアリは硬い葉っばを刈り取ることができるので、大顎の力が強く、咬まれると一撃で出血するほどである。
 ハキリアリはとにかく咬む力が強い。掘っている最中にも全身を這い上がり、咬みついてくる。そして何度かに一回は出血する。ゴム長靴の底さえ切ってしまうほどだ。

科学の本新種の名前は発表者(命名者)が勝手に付けていいが、自分の名前を付けることは決してない。自分で自分の名前を付けることなど恥ずかしいからだ。
 あくまで命名者として名前が残るだけであり、可能性があるとすれば、新種を見つけた後に別の研究者に標本を託し、その人に自分の名前を付けてもらうことである。




科学の本世界の猛毒昆虫で恐ろしいものの筆頭といえば、実は日本を含むアジアに繁栄しているオオスズメバチなどの大型スズメバチである。意外なことに、アジアのスズメバチほど恐ろしい昆虫は世界にはいないのである。

科学の本ハネカクシは、甲虫にもかかわらず、上翅を短縮させて、長い腹部を露出させている。
 その短い上翅の下に、空を飛ぶための長い下翅を隠している。そのため「翅隠し」という名前になっているのだ。
 あまり聞いたことがないだろうが、実は世界で5万種以上が知られており、動物界最大の分類群なのである。これは覚えておいて損はない。







昆虫こわいb






『昆虫こわい カラー版』
 丸山宗利
 幻冬舎新書
 



さあさあ皆の衆!
「誰かがプログラムして用意した」のではない、世界が認める奇怪自然なリアルダンジョンの面白さ、ここにあり!



えーとね、著者の豆だぬき先生、この本が『バッタを倒しにアフリカへ』の売れ行きに及ばないことを気にしてたりして可愛いんだけど(そこがライバルなのか?)、いかんせんこの本、表紙のインパクトがなんにもないツルッペタの幻冬舎新書なので、ビジュアル面では帯で頑張るしかなくてつらいこと、そして何より、「どうしてサブタイで頑張らなかったのか」がかなり残念だったりする。

『昆虫こわい カラー版』

これじゃこの本の面白さがわかんない… 
(『昆虫すごい』の延長の怖ネタ集と誤認される)

『昆虫こわい マメダヌ探検隊、世界をマタにかけて新種を見つけまくる!』
くらいに走って欲しかった。
タイトルのチョイスに丸山さんの丸い(外連味のない)性格がまんま出ているとはいえ、ふだんからマメダのアイコンでキャラ立ちまくってるし(この豆だぬきアイコンはもっと推すべきだ)、実物の本人も実に推しやすい丸キャラながら、やってることは丸さとはかけ離れたアグレッシブな**なのだから、売るならもっとキャラもアグレッシブさも前面に出して伸ばせるはず。

(フィールドワーカー総芸人化という風潮の生成には良し悪しもあるけど、この場合、椎名誠の探検隊のノリが波を作る近道に見える)

奇人さんについては『裏庭の奇人』というスゴ本(怪書?)があるということを推して欲しかった。
あと、「座禅を組んだまま歩き回る」の図解も欲しかった…(謎すぎる)

今の世は、生来備わる自己成就欲が「ソシャゲ」類の強烈な人工甘味料によってメタボに麻痺させられたヒト個体が量産されている。また、ネットは小ネタやトリビアの類いが蔓延・飽和した世界となっている。
そのぶん、本書は前著の延長のトリビア集として扱わずに、現実の冒険に存在する自己成就感の素晴らしさが詰まっていることを素直に推しに出して欲しかった。


昆虫こわいc









 →『ミニ特集:虫たちについての本 アリっ』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その1』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その2』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その3』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その4』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その5』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その6』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その7』
 →『ミニ特集:北海道の昆虫』
 →『ミニ特集:虫についてのハンドブック』

 



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