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科学な本のご紹介:  ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた

科学に佇む書斎
【2015/12/07】



ヒトとイヌがネアンデルタール『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』

ふんわりタイトルとは相違して、けっこうガチな論文考察が繰り広げられる力作。
太古の生態系の姿を現場のデータとエビデンスから描出し、先駆的見解をぐいぐい科学推理で固めていくのだ。

科学の本体重21.5kg以下の肉食動物は自分の体重の45%以下の獲物を主食とし、体重21.5kg以上の肉食動物は主に自分の体重の45%以上の獲物を食べる…この体重による分類は139種の肉食動物の92.1%にあてはまる。

科学の本オオカミに似たイヌ科動物のなかで、群れで狩りをする種はすべて、目と目のまわりの毛色と瞳と虹彩の間のコントラストが強く、視線方向がとくによくわかる。

科学の本イヌの祖先であるオオカミは他のイヌ科動物よりも視線をうまく追う能力を進化させ、イヌも人間にとくに注意を払うなど行動を変えることでさらに適応してきたのだろう。

科学の本今日の人間は飼い犬の目を見てその感情を「読み取る」のが大好きだ。それは心のふれあいでもある。イヌも同じように人間を思い、コミュニケーションをとろうとして人間の目を見つめるのだろう。






 


『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』
 パット・シップマン
 原書房
 


原題は『侵略者 THE INVADERS:How Humans and Their Dogs Drove Neanderthals to Extinction』。

侵襲種についての数値、肉食獣についての数値、目の進化についての数値など、さまざまな知見と諸説を、自説を固めていくために収斂させていく手腕は見事。

著者の前著は
→●本『アニマル・コネクション 人間を進化させたもの』 パット・シップマン
これまでの著作がほんわかしていたぶん、なんか成長した(手練になった)なーって思ってみたり。





 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 海外 その1』
 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 海外 その2』





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