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科学な本のご紹介:  氷河期以後 紀元前二万年からはじまる人類史

科学に佇む書斎
【2015/04/25】



氷河期以後上『氷河期以後 紀元前二万年からはじまる人類史』

21世紀初頭段階の人類考古学集大成!
「雄大な映画を見るかのような」太古の暮らしの趣意豊かな再現シーンを織り交ぜながら、世界各地の名だたる発掘現場をバーチャルツアー。

科学の本縄文土器は、事実、世界でもっとも早い段階から用いられていた土器である。それは、最終氷期が終わりを告げようとしていた時代の日本の狩猟採集民たちの文化が早咲きだったことを示しているたんなる一例にすぎない。

科学の本氷河時代の日本の狩猟採集民たちは、石斧の刃を研ぐことによってその切れ味を高めていたのだが、それは、この種の技法がヨーロッパにおいて用いられるようになる数千年も前のことだった。

科学の本北海道の垣ノ島遺跡では、紀元前7000年の墓の中から赤漆(あかうるし)の櫛(くし)が発掘された。世界最古の漆器(しっき)である。

科学の本数多くの後期の縄文土器は、驚異的ともいえるほど複雑な形状を呈するに至っており、それが主として誇示を目的としていたことには疑いの余地などありえない。



 

『氷河期以後 紀元前二万年からはじまる人類史』
 スティーヴン・ミズン
 青土社
 


●誰向け?
読みやすいし、ものすごく分厚くて長くて大作なんだけれど、入門向けにはボリュームがあまりにもありすぎて、かといってハイレベル向けかというとそこまで密度は濃くない…
結果、趣味人のロマンブック、みたいな気もしてくるけど、やっぱり世界的権威の手によるすんごい労作。

●挿画があってもいいじゃない
文章上ではナショジオみたいなドラマチックなイマジナリービジュアルが満載なのだけれど、文章だけであって地図や挿画がないのが少なからず残念。

●なぜ今?
描かれる2万年の長さから考えれば吹けば飛ぶような時差だろうけれど、原書2003年の本を邦訳2015年に出したのはなぜ。
ゼロ年代は、デニソワ人とか研究の新展開が大きかった時期であるだけに、今出す意味があるほど存在が重い本だったのか。
  ↓
●もしかして世界遺産問題のからみ?
下巻では日本の縄文時代の世界的位置についてけっこうな紙数を割いてある。
なぜ「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産登録を目指そうと思い立ったのか、その重要さが海外視点でじんわりわかるところが良い収穫。

あ、その関係で遅まきに邦訳が出されることになったのかも。
うん、下巻にある縄文時代についての記述は見ておく価値があるよ。









 →『ミニ特集:考古学の本 海外系』
 →『ミニ特集:縄文時代 その1』
 →『ミニ特集:縄文時代 その2』
 →『ミニ特集:発掘された日本列島』

 



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