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科学な本のご紹介:  ヒトと文明 狩猟採集民から現代を見る

科学に佇む書斎
【2017/01/02】



ヒトと文明『ヒトと文明 狩猟採集民から現代を見る』

とにかくこの先生の研究心の確かさと、飽くことなき知識と姿勢のアップデートぶりがすごい。
広く厚く長く、今の人が知らない頃の研究世界実体験から、いまどきの最新知見まで、人類学研究界の把握の手堅さが読んでいてとっても安心感。

科学の本区別(ディスティンクション)とは、物事の間の相違を認識することで、それ自体は偏見や差別ではなく、これなしには科学は成り立たない。

科学の本日本の人類学の特徴は、「日本人の起源」が常に中心的なテーマであったことである。なお、日本人は一般社会では「日本国民」の意味だが、人類学では「日本列島のヒト」のことである。

科学の本医療が発達する以前、東北地方などの農村地域の子どもにくる病が見られた。この原因は、母親が農作に出かける際に幼児を「えじこ」というかごに入れて屋内に残してゆく風習から、日光不足でビタミンD欠乏症になったためである。




科学の本YAP+と名付けられたDNA部分を含むハプログループDの頻度に興味深い地理的傾向がみられる。
 これはアイヌ人、本土日本人、沖縄の人という三集団にのみ見られ、他のアジア人集団にはほぼ欠如していて、日本列島人の遺伝マーカーといってよい。しかもこの頻度はアイヌ集団で最も高いことは注目に値する(田嶋敦ら)。

科学の本ドイツで実験をして感心したのは、テクニシャン(実験補助者)の存在である。
 日本では、大学院生や若手の教員でも実験後の試験管洗いをはじめ雑用をすべて自分でやらねばならず、研究時間がとられてしまう。しかし、ドイツでは、私のような一介の博士志願者にまで専門技術を持った一人のテクニシャンがついた。
 後日訪れた諸国の大学でも、教授や助手などのスタッフよりテクニシャンの方が多いことはまれでなかった。しかも、彼(女)らは実験技術の専門的な訓練を受けていて、技術者として十分な給料をもらっているので不満が少ない。





『ヒトと文明 狩猟採集民から現代を見る』
 尾本恵市
 ちくま新書
 筑摩書房
 


…この本の著者近影はちょっと手抜きすぎないか。
この先生については、もっともっとかっこよく撮影してあげるべきじゃないかな。


 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 海外 その1』
 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 海外 その2』
 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 日本 その1』
 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 日本 その2』
 →『ミニ特集:ヒト進化研究についての本 日本 その3』
 →『ミニ特集:人種について考える本』
 →『ミニ特集:サルとヒトと進化の本』
 



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