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科学な本のご紹介:  「学力」の経済学

科学に佇む書斎
【2015/06/23】



学力の経済学『「学力」の経済学』

年間拝読ベスト本入り。
親なら読んどけエビデンス!エビデンス!エビデンス!

科学の本学力には、家庭の資源と学校の資源の両方が影響を与えており、そして家庭の資源の影響(地域の貧富の影響)はかなり大きい -- このことを正しく理解せずに、学カテストの結果を学校名とだけ紐づけると、本来学校や教員が負うべきでない責任を、彼らの責任にしてしまいます。

科学の本「どういう学校に行っているか」と同じくらい、「どういう親のもとに生まれ、育てられたか」ということが学力に与える影響は大きいのです。

科学の本日本の子どもたちの自尊心は、他の国と比較して低いだけではなく、学年が上がるにつれて徐々に低下していく傾向がみられます。とくに、小学校低学年から中1にかけての低下が顕著です。

科学の本お金というご褒美を頭ごなしに否定するのではなく、金融教育も同時に行えば、子どもたちは、お金の価値に加えて、貯蓄することの大切さまでも学んでくれるのです。

科学の本少人数学級は学力を上昇させる因果効果はあるものの、他の政策と比較すると費用対効果は低い政策である。

科学の本人的資本投資の収益率は、子どもの年齢が小さいうちほど高いのです。就学前がもっとも高く、就学前教育への支出では社会収益率が7〜10%にも上るという報告もあります。4歳の時に投資した100円が、65歳の時に6000円から3万円ほどになって社会に還元されているということです。
 現在、政府が失業保険の給付や犯罪の抑止に多額の支出を行っていることを考えると、幼児教育への財政支出は、社会全体でみても割のよい投資であるといえるのです。

科学の本自分の経験談をもとに、主観的な持論を展開するようなことは経済政策ではありえない。日本ではまだ、教育政策に科学的な根拠が必要だという考え方はほとんど浸透していないのです。





→●本『国家はなぜ衰退するのか』
 ┗ 教育制度含め、「制度」の設計を間違えれば簡単に国家は衰退する



『「学力」の経済学』
 中室牧子
 ディスカヴァー・トゥエンティワン
 


頭の悪そうなエセっぽい帯が付けられていて遺憾だけれど、凋落日本が遅きに失する中、ようやく出現した10年台の**というか、ぬるぬるにクソな教育施策本だらけだった中でインパクトが強烈。

本書がツカミで参照していたのは
→●本『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』 ダン・アリエリー
本書では参照していないようだけれど、エビデンスで見ておくなら
→●本『頭のでき 決めるのは遺伝か、環境か』 ニスベット
が「下層家庭と上層家庭のコミュニケーション規範の違いが学力に大きく影響する」点を洗い出していて強力押し。

本書は「頭の良い層、施策を考える層向け」に記されているので、高等教育を受ければ当然利益が得られるケースが中心となる。
逆に、「下手な高等教育に金をはたいたら人生損をする」そんな下層のリアルについては
→●本『親なら知っておきたい学歴の経済学』
→●本『見捨てられた高校生たち』
が強烈なので、併読オススメ。



たしかに、オンラインの感想類を見るとかなりトンチンカンで浅いもの(状況を概観してない)が多い…

ブックオフ(楽天)で今の中古価格をチェック↓
【中古】 「学力」の経済学 /中室牧子(著者)

電子書籍版もあります ↓



 →『ミニ特集:教育設計の本 その1』
 →『ミニ特集:教育設計の本 その2』
 →『ミニ特集:教育・児童心理の本 その1』
 →『ミニ特集:教育・児童心理の本 その2』
 →『ミニ特集:教育・児童心理の本 その3』
 



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