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科学な本のご紹介:  「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する

科学に佇む書斎
【2016/07/17】



フォークTwitter『「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する』

この本は図書館によっては電子書籍を無料貸出していることがあります。

フードファディズムや健康食品ブームについて、かねてより懸念を表明してきた先生が、あらためて昨今のトクホや機能性食品のいいかげんさ問題についてグリグリ突っ込む!

科学の本「健康食品」は、表向きはあくまでも「食品」なので、それを利用することでどのような「良いこと」がもたらされるのかについて明記することはできません。
 そこで、「行間を読ませる」手法が暗躍しています。すなわち、決定的なことは何も書いていないのに、なんとなくそういう「効果」があるようだと消費者に印象づける宣伝手段です。

科学の本「健康食品」が展開する巧妙な広告は、「ふつうの食事」だけでは「何かが足りない」かのように不安を煽り、健康維持には機能性成分を配合した「健康食品」が欠かせないと、消費者の購買欲をそそります。

科学の本エネルギーや栄養素を適切に摂取することの重要性を覆い隠してしまうかのような「機能性幻想」はもつべきではありませんが、残念ながら、これとは逆に幻想を煽るかのような制度が次々につくられてしまいました。

科学の本イワシ缶とサンマ缶を1週間に1缶ずつ食べれば、8g程度のEPAとDHAが摂取できる計算です。EPAトクホ飲料を7日間飲み続けた場合の6.02gよりも多いEPAとDHAを、ずっと低価格で摂取できるわけです。


2017年5月 本川・社会実情データ図録 魚に含まれるEPA・DHAの量
 健康によいとされるEPA・DHAを摂取するにはサバ缶など含有量が多く、サプリメントより値段の安い魚を食べるのが一番

科学の本まずは、インターネットを開いて国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所のリンク〈「健康食品」の安全性・有効性情報〉というウェブサイトを確認するようにしましょう。
 同研究所は、「国民の健康の保持・増進及び栄養・食生活に関する調査・研究を行うことにより、公衆衛生の向上及び増進を図る公的機関」であり、信頼度の高い責任ある情報を発信しています。
 このサイト上で、たくさんの種類の「健康食品」に関する情報を確認することができます。そこで情報をチェックすると、たいていの食品・食品成分の「有効性」に関して、ヒトにおけるきちんとしたデータがないだけでなく、むしろかなりの「危険情報」があることなどがわかります。









『「健康食品」ウソ・ホント 「効能・効果」の科学的根拠を検証する』
 高橋久仁子
 講談社ブルーバックス
 


「いっしょに前に進みましょう!」「続けてますかー!?」についていける人たちは、信者でしかない。
信教の自由ならぬ、一種の「健康の自由」といいますか、「ほかに救済感のアイコンが見つからない」人たちなんだ。

そんな消費者側はともかく、制度規制を行う行政側が、なんというか、もはや「健康軽視・商売重視の丸投げ基準設定」やっちゃってる様は、まるでトランプ政権が誕生する前からがっつりトランプ政権路線をやっちゃってる日本。

トクホや機能性食品は、ほとんど効果がないからこそ、その効果は「気軽なまじないフダ」や「高価な宗教壺」と似て、金がかかるばかりで、かえって健康向上の努力を妨げるものとなりやすい。

著者さんの前著はこちら
→●本『食のリスク学 氾濫する「安全・安心」をよみとく視点』





電子書籍版もあります。↓



 →『ミニ特集:食べ物や栄養の本 その1』
 →『ミニ特集:食べ物や栄養の本 その2』
 →『ミニ特集:食べ物や栄養の本 その3』
 →『ミニ特集:毒の科学』





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