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科学な本のご紹介:  サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

科学に佇む書斎
【2016/10/24】



サピエンス全史『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』

上巻だけで挫折してる人がいるけど、下巻がイイんだぞ。
著者はイスラエル出身の歴史学教授。
しかしなにより、「わかっていてやっている」恐ろしく頭の切れる役者だという感触が強く残る。
何を言って、何を言わないか。このビジョンを与えるためにどうすべてを調整して捏ね上げるか。

科学の本一神教は秩序を説明できるが、悪に当惑してしまう。二元論は悪を説明できるが、秩序に悩んでしまう。

科学の本歴史の数少ない鉄則の―つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる、というものがある。人々は、ある贅沢品にいったん慣れてしまうと、それを当たり前と思うようになる。そのうち、それに頼り始める。そしてついには、それなしでは生きられなくなる。

科学の本人類が農場で飼育している家畜を、巨大な秤にすべて載せたら、その重量は約7億トン。対照的に、ヤマアラシやペンギンからゾウやクジラまで、残存する大型の野生動物の総重量は1億トンに満たない。

科学の本戦争の代償が急騰する一方で、戦争で得られる利益は減少した。戦争は採算が合わなくなる一方で、平和からはこれまでにないほどの利益が挙がるようになった。

科学の本近代のサピエンスが成し遂げた比類のない偉業について私たちが得意がっていられるのは、他のあらゆる動物たちの運命をまったく考慮しない場合に限られる。

科学の本お金や社会的地位、美容整形、壮麗な邸宅、権力の座などはどれも、あなたを幸せにすることはできない。永続する幸福感は、セロトニンやドーパミン、オキシトシンからのみ生じるのだ。

サピエンス全史







 

『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』
 ユヴァル・ノア・ハラリ
 河出書房新社
 


既存の認知考古学や進化心理学やの知見を一般向けにドラマチック仕立てにしたおかげで、巷説に膾炙せぬままくすぶっていた「認知革命」概念が本書の勢いで一気にメジャーに。

原書は2011年。邦訳はその5年後に出たことになる。
遅ればせのこの日本での盛り上がり(もしくはなびき)は何なのか。
先の見えないポストモダンの中に棹さされた「正当っぽい清い御旗」が良かったのか。
このあたりこそ、客観的に調査して人類史に残しておくのはいかがだろうか。


上下巻が一つになった電子書籍版もあります ↓




これね ↓
→●本『銃・病原菌・鉄』
→●本『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』

おっと…whoa この著者が『サピエンス全史』の次に出した2015年の著作がまた…





 →『ミニ特集:社会と歴史を読み解く本 海外 その1』
 →『ミニ特集:社会と歴史を読み解く本 海外 その2』





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