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科学な本のご紹介:  学術書の編集者

科学に佇む書斎
【2016/08/11】



学術書の編集者『学術書の編集者』

学術書を出版する会社の編集さんが、業界事情もまじえながら、じっくりしっとり矜持や思いの丈を語ります。

舟を編む気分が味わえる、落ち着いた大人の読み物です。

科学の本質の低い書籍は多くの場合、利益を生まず、しかも出版する意義の小さいものですから、たんに編集者(や他のスタッフ、さらには出版業界全体)を疲弊させるだけです。

科学の本紙の書籍と電子書籍を加えた書籍(林智彦氏はこれを「総合書籍」と呼んでいます)の売り上げは、この数年ほぼ横ばいであり、むしろ今後増える予測すら成り立つといいます。”

科学の本林智彦 ”書籍というのは、時間をかけてじっくり経験してもらわないと価値がわかってもらえないという特性を持っている。これを経済学の言葉で、「経験財」と呼ぶ。”

科学の本電子ジャーナルは「日用品」となっていると言えます。
 それには、自然科学における学術コミュニケーションがすでに学術雑誌主体になっていたことが大きいですが、こうしたジャーナルを主とする(したがって電子ジャーナルを主とする)自然科学系の学問モデルの規範化が学術の世界全体で進み、それによって生じたのが、論文概念の無差別化・一般化と論文中心主義の全域化であり、書籍の軽視です。

科学の本本を編集しようとしているのではなく、それぞれの著者の作品、いや、もっと具体的で、でもまだ完全には形になっていない知の塊 -- 形にしなければ緊張状態が弛んでほどけていってしまうかもしれないもの -- を世に出そうとしているのだと思います。








『学術書の編集者』
 橘宗吾
 慶應義塾大学出版会
 







 →『ミニ特集:科学の書き方の本 その1』
 →『ミニ特集:科学の書き方の本 その2』

 →『ミニ特集:科学を仕事する本 その1』
 →『ミニ特集:科学を仕事する本 その2』
 →『ミニ特集:科学を仕事する本 その3』

 →『ミニ特集:本読みの世界』
 



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