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科学な本のご紹介:  歴史家の城歩き

科学に佇む書斎
【2016/06/01】



歴史家の城歩き『歴史家の城歩き』

ものすごい泥沼へのいざない。
お城入門の段階は卒業して実際に山城めぐりをしたことがあるレベルの人向けの、本格「あなたもできる戦国城郭構造発見」の旅!

科学の本城跡を歩いて縄張り図を描くことを私たちは勧めたいのです。図を描きながら城を歩くと、城の構造の面白さが少しずつわかってきて、山城を歩くのが楽しくなります。

科学の本縄張り図を描くようになると、普通の山にしか見えなかったのに、ある日突然、切岸・堀切・土塁や郭が見えてくるときがきます。「山」から「城」に見る目が変わってくるのです。

科学の本齋藤慎一 ”置塩城にも恐怖感みたいなものを感じます。もっと低いところに住めばいいのに、比高差300m以上もある高い山に住むのは、戦国時代ならではの恐怖感、近隣との対立関係が背景にあるのかもしれない。”




科学の本中井均 ”城から軍事性をとったら寺か村かわからなくなるという村田先生の視点も重要ですが、だからといって100%軍事ではない。城だから軍事を抜いて語ることはできないけど、100%軍事で説明しようとすると、中世社会は理解できない。”

科学の本齋藤慎一 ”堀切で尾根を遮断するのが関東の特徴で、関東は平地の城でも横堀をよく造る。それに対して西日本には横堀がみえない。さらに西日本は山のてっぺんだけに城を造るのに、関東は山の全域に城を造る。”

科学の本中井均 ”城造りは寛永までです。寛永以後は、城を造る必要がなくなって、修理はするかもしれないけど、消し去っていくこともしなくなる。城を全面的に壊し、新たに造ることはない。”
齋藤慎一 ”城を権力表象に使う必要がなくなってくる。”

科学の本中井均 ”縄張り研究者に強く言いたいのは、常に謙虚であって欲しいことです。縄張り研究者の独りよがりの主張で、普通の山が戦国の城にされる、いわば歴史のねつ造が眼の前で起こっています。
 第三者の検証を受けることなく、新発見の縄張り図が地元の人たちに信じられ、石碑まで立ってしまったところまである。”






『歴史家の城歩き』
 中井均・齋藤慎一
 高志書院
 


GPS活用があたりまえになり、ネットを介して広く知恵を持ち寄って現地調査の結果を集積していける時代。
そんな中、素人の暴走というか、「城の構造を発見した」自説が、専門家の検証を経ずに地元の名所になったり村おこしに使われてしまっている例もあるという。

本書は、城郭調査歴の長い著者お二人の対談形式で記述され、業界事情(諸説の経緯や昨今の論壇の問題点など)も盛り込まれてライブ感ひしひし。
評判の高い濃厚本です。


 →『ミニ特集:日本の城を学ぶ本』
 →『ミニ特集:日本の建築物を眺める本』
 →『ミニ特集:ニンニン!日本の忍者』

 



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本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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