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科学な本のご紹介:  生命、エネルギー、進化

科学に佇む書斎
【2016/10/13】



生命、エネルギー、進化200『生命、エネルギー、進化』

生命の根源に迫る、超初期の細菌の成り立ちについて、今の分子生物学などの新知見を用いてグリグリ突っ込んでいく評判のベストセラー科学本。

科学の本現代の見方では、細菌と古細菌は同じぐらい古いとされている。しかし遺伝子や生化学的特性という深遠なレベルでは、細菌と古細菌とを隔てる溝は、細菌と真核生物(われわれ)とを隔てる溝ぐらい大きい。

科学の本硫黄酸化菌の一種のチオマルガリータはさらに大きい。この細胞は球状で、直径が1mm近くあり、大部分を1つの巨大な液胞が占めている。細胞1個でショウジョウバエの頭ほどの大きさがあるのだ!





科学の本大腸菌のような細菌は、20分ごとに分裂できる。成長の燃料として、大腸菌は細胞分裂ー回あたり約500億個のATPを消費する。細胞1個の重さのおよそ50〜100倍だ。

科学の本1個の細胞は、毎秒およそ1000万個のATP分子を消費している! その数は息をのむばかりだ。

科学の本細菌は岩石を「食べる」だけでなく、岩石で「呼吸する」こともできる。真核細胞はそれに比べるとお粗末だ。真核生物のドメイン全体(植物、動物、藻類、菌類、原生生物のすべて)には、単一の細菌細胞と同程度しか代謝の多様性がない。

科学の本生命と違ってエントロピーは、具体的に定義されており、測ることができる(単位はジュール毎ケルビン毎モル)。

※ …もしかして「ジュール毎モル毎ケルビン」?









『生命、エネルギー、進化』
 ニック・レーン
 みすず書房
 


評判のベストセラー科学本ですよ。
ちょっとつまらなそうな邦題にされているけど、原題は『死活問題 THE VITAL QUESTION』。
生命の根源に迫る、超初期の細菌の成り立ちについて、今の分子生物学などの新知見を用いてグリグリ突っ込んでいく知的冒険本。

この本は、まーハナからATPだの古細菌だのガチな生化学進化研究話で突っ走られるんだけども、なんかもう、科学うんぬんを超えた部分でこの本はすごいんですよ。この本というか、ニック・レーンという書き手がスゴイ。

その、「教科書でこの手の話書かれたら絶対ウンザリして寝るよな!」となるに決まってる分子系統学なガチ話を、なんと!細かいところが理解できない(説の内容を精査できるほどの知識を持たない)読み手にも!「見よ、これが問題のパズルだ! 今、あなたはものすごい謎を解き進めている!」というワクワク感を与えてズンズン読ませて満足させる!
この手腕、スゴくね!?

余裕があるなら、同じ著者の前著の
→●本『ミトコンドリアが進化を決めた』
→●本『生と死の自然史 進化を統べる酸素』
から入ったほうが、よりわかりやすくなると思う。
『生と死の自然史』 とか、高校の分子生物学のつまらなさにゲッソリした覚えがある人とかに特にオススメ。ガチな分子生物学ってこんなにワクワク満載な冒険心あふれる分野だったのか!とびっくりしちゃう。






 →『ミニ特集:進化研究の本 楽しい海外本』
 →『ミニ特集:進化研究の本 楽しい海外本2』
 →『ミニ特集:進化研究を語る本 日本』
 



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