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科学な本のご紹介:  死の民俗学 日本人の死生観と葬送儀礼

科学に佇む書斎
【2002/05/03】



和風墓場『死の民俗学 日本人の死生観と葬送儀礼』

科学の本平安時代に貴族のあいだにみとめられた死穢(しえ)の意識が、平安末から鎌倉時代にかけて急激に盛んになる納骨風習を通して大きく変化しつつあったことも考慮しなければならない。

科学の本藤原氏の墓地であった木幡(こはた 京都府宇治市)の地は、もともとはわずかな石の卒塔婆のみの荒涼とした埋葬地であった。遺骨を埋葬しない場合には鴨川や白川のような川に投棄していた。

科学の本日本の「葬儀」は、世界各地の異習奇習の一つとして位置づけられている。
 壺に「死者の灰」を恭しく保存する日本人は、屍体を切り刻んだり、猛禽の処理にゆだねたり、骨を粉にしたりする異文化と同じ平面で眺められている。





科学の本立川流の教義的基盤をなす密教と陰陽道が、ともに日本古来の思想ではなかったことは注目すべきであるが、そのうち密教はチベットにおいて独自の骸骨信仰や髑髏崇拝を生みだした。

科学の本ダライ・ラマのポタラ宮と天皇の王城とでは、死の象徴(または死の穢れ)をその胎内に包摂するか、あるいはそこから排除するかにおいて鋭い対立を示している。

科学の本平安時代以来、歴代の天皇の遺体も、仏教の荼毘(だび 火葬)によって灰燼(かいじん)に帰せしめられた。しかしこの慣習は、承応三年(一六五四)に崩じた後光明天皇の大葬のときに廃せられ、土葬方式に改められた。

科学の本『古事記』の冒頭には、周知のように、アメノミナカヌシをはじめとする五柱(いつはしら)の別天(ことあま)つ神(かみ)と、クニトコタチにはじまる神世七代の神々の創造のことが記されている。

科学の本平安時代のネガティブな無常観としての「死穢過敏症」から、鎌倉時代のポジティブな無常観としての「白骨崇拝」への転換を意味する展開であったといえないこともない。




 


『死の民俗学 日本人の死生観と葬送儀礼』
 山折哲雄
 岩波書店
 





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