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科学な本のご紹介:  ネット炎上の研究 誰があおり、どう対処するのか

科学に佇む書斎

ネット炎上の研究


ネット炎上の研究 
フォロワが1000人いれば、そこには1000人に1人しかいないレベルの異常者が、含まれうる。
フォロワが5万人いれば、5万人に1人しかいないようなレベルの「想像を超えた」異常者が、平気でそこには含まれうる。



科学の本Twitterでの触法行為の炎上は,2013年ごろがピークで,2015年になるとあまり見られなくなった。
 触法自慢型の炎上は第三者に見せるつもりはないものを公開してしまったという投稿者のミスが原因であり,そのミスを社会全体が学習し終わったためと考えられる。

科学の本7割を超える人がネット上の方が攻撃的な人が多いと感じている。ネットは怖いところだと思っている人も同じように7割に達する。ネットに書き込むためには誹謗中傷されてもくじけない強い心が必要だという意見には6割の人が同意する。

ネット炎上の研究_

科学の本ネットに攻撃的な人が実世界より多いなら,インターネットに書き込むには誹謗中傷されてもくじけない強い心が必要となる。
 裏を返せばそのような強い心を持たない人はインターネットに書き込まないということである。炎上で傷つく人を見て,また実際に発信して嫌な思いをして人々は情報発信を控えるようになる。

科学の本炎上参加者のリアルでの人物像をまとめると、炎上で攻撃を加える人は、そもそも通常の対話型議論をすることが難しい感性の人であることが予想される。
 精神の病にかかっている可能性のある者も1/4程度いた。





科学の本ネット上で過激な発言を続ける「自由」な人もいるが,それは失うもののない人が匿名で書き込みをするときである。
 家族と職を持ち社会生活を送る普通の人が、ネット上で自由に発言することは難しくなってくる。

科学の本荻上チキは著書『ウェブ炎上』で,インターネットは「過剰性」を持っていると指摘している。それは,「道徳の過剰」「監視の過剰」「論理の過剰」「批判の過剰」等である。

科学の本ネット上には炎上に耐えられる猛者だけが残り,普通の人はLINEやFacebookなどの閉じた輪にひきこもる。結果として,ネット上に表明されるのは極端な意見の持ち主が多くなり,対話が難しくなっていく。
 これが炎上の社会的コストである。




ネット炎上の研究


『ネット炎上の研究 誰があおり、どう対処するのか』
 田中辰雄
 勁草書房
 


ほかならぬ、おのれの人心に粗忽な人類は、にわかに手に入れたテクノロジーに奢るあまりに「想像を超えた」異常者が何をためらうこともなく自由にふるまえる場をこの世に作り出してしまった。異常者を顕在化させるシステムの普及。そこでは何が起こるのかを、愚かな人類はようやく認識しはじめたのだったぁー 的な。
(このタイプの心象風景の代表は、いわずもがなの『進撃の巨人』)

わかっている人には当然のこと、わかっていない設計者にはグリグリ考えていただきたい人間牧場設計の市場規範 vs 倫理規範ファイッ



→『ミニ特集:ヒト行動とインターネット その1』
→『ミニ特集:ヒト行動とインターネット その2』
→『ミニ特集:ヒト行動とインターネット その3』
 



【2016/05/21】
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