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科学な本のご紹介:  潜水艦のメカニズム完全ガイド

科学に佇む書斎
【2016/04/05】



潜水艦のメカニズム完全ガイド『潜水艦のメカニズム完全ガイド』

潜水艦設計に実際に携わった人による、機密に抵触しない範囲の日本の潜水艦構造紹介。やさしくとっつきやすく記されていて、潜水艦設計の基本と、その難しさ・高度さをすんなり感じさせてくれる。

科学の本魚雷の比重は、海水とほぼ同じになるように設計されているため魚雷発射によるツリム(トリム 浮力のつりあい)は変化しません。

科学の本最近の日本の潜水艦ではラバードーム(ゴム製)が使われています。ラバーは音響特性(密度など)が海水と近いため音響透過損失が少なく、船体振動も伝えにくい(伝搬損失が大きい)特徴があります。
 ただし、鉄板に比べて剛性が低いため絶えず与圧しておかないと風船がしぼむように形状が維持できません。

科学の本潜水艦のMAD(磁気)探知対策としては、航行中に磁場の乱れを起こさないために「消磁コイル」(船体外面に電線をグルグル巻にして電流を流し、艦全体の消磁する)を装備したりします。




科学の本造船所で建造工事中から鉄が磁力を帯びないように、磁石を使わないようにします(造船所で鉄板を持ち上げるときは強力な磁石を使いますが潜水艦建造では通常使いません)。

科学の本最近は、電子技術やセンサー技術の進歩で潜水艦の各装置は急速に「メカトロ化」されています。おかげで機能向上の他に自動化による省人化も図られています。
 そのため、発令所の操縦装置(ジョイスティックパネル)も各タンク注排水管理装置(バラストコントロールパネル)も、今やテレビゲーム感覚の操作が可能となりました。

科学の本潜水艦の設計思想に、「大は小を兼ねる」とか「大きいことは良いことだ」という発想は、ありません。求めるのは要求性能を満たす「最少形状(船体形状)」です。つまり、小さいことが良いことなのです。

科学の本潜水艦に出入りするには、昇降筒のハッチを潜る必要があります。更に艦内には数か所の隔壁があり、隔壁にはハッチがあり移動ではハッチを潜らなければなりません。
 また、狭い艦内でのメンテナンス作業は、かなり柔軟な姿勢が要求されます。
 そのため、肥満体では潜水艦の仕事と生活に不都合が生じます。

 



 


『潜水艦のメカニズム完全ガイド』
 佐野正
 秀和システム
 


本書では「設計上」日本の潜水艦(非原潜)には女性が搭乗することは難しいとされているが、『最強 世界の潜水艦図鑑』(学研)ではアメリカ海軍(原潜)での女性潜水艦乗組員増員が紹介されている。
読み合わせおすすめ。
→●本『最強 世界の潜水艦図鑑』








電子書籍版もあります。



 →『ミニ特集:船舶と潜水艦』

 →『ミニ特集:人工知能とロボット 1』
 →『ミニ特集:人工知能とロボット 2』

 →『ミニ特集:武器、軍備』
 →『ミニ特集:武器、銃器』

 



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