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科学な本のご紹介:  潜水艦のメカニズム完全ガイド

科学に佇む書斎
【2016/03/25】



潜水艦のメカニズム完全ガイド『潜水艦のメカニズム完全ガイド』

潜水艦設計に実際に携わった人による、機密に抵触しない範囲の日本の潜水艦構造紹介。やさしくとっつきやすく記されていて、潜水艦設計の基本と、その難しさ・高度さをすんなり感じさせてくれる。

科学の本世界共通で潜水艦や潜水艦乗りのことを「ドルフィン(イルカ)」と言いますが、日本では20世紀初頭の潜水艦黎明期以来、潜水艦やその乗員のことを「どん亀」と称しています。

科学の本海中ではディーゼルエンジンなどの内燃機関(エンジン)は空気がないので利用できません。海中では空気を必要としない動力源である「電池」から電力を得て、モーターを回して推進力を得ています。

科学の本アメリカは潜水艦を輸出していません。それは、アメリカが「原子力潜水艦」だけを建造しているからです。
 国策として戦略的な優位性を維持するため、建造・運用技術の国外流出を避ける必要から原潜の輸出をしていません。
 また、原潜は高価すぎて潜水艦輸入国の身の丈に合っていないとも言えます。

科学の本日本の潜水艦は、通常動力型で多機能哨戒型です。通常動力型としての評価は高く、日本の最新技術力が反映され、その技術がふんだんに取り入れられています。
 特に潜水艦としての静粛性は世界のトップクラスです。このため、日本の潜水艦が欲しいという国は多いと思われます。

科学の本現代の潜水艦は、水中での推進・運動性能を重視した船型になっています。そのため、水上航走に適した船型となっていません(過去の潜水艦は、耐波性能を重視した船型でした)。
 厳密に言えば船体形状、波浪状態、速力などにもよりますが、現在の潜水艦では水上速力は水中速力の数10%は低下します。

科学の本最近では、ほとんどの機器が発令所から自動遠隔操作で動くため、乗員を常時配員しておく必要がなく、そのため、乗員のスペースはなく、どんどん詰めて機器を配置しています。
 その結果、艤装工事や故障時のメンテナンス時が大変です。機器にアプローチする人間は、狭い空間でアクロバティックな姿勢で仕事をすることになります。

科学の本潜水艦のトイレは、大小兼用の西洋式トイレで、いわゆるウォシュレットが世に出て真っ先に活用したのが日本の潜水艦です。現在、日本の潜水艦は、すべてのトイレに洗浄便座を設置しています。

科学の本艦内は、独特の臭いがします。長期の航海が終わり自宅に帰った潜水艦乗りの憂鬱な悩みは、自分の体と洗濯物に染みついた潜水艦臭が、家族に必ずしも好まれないことです。この匂いは技術では解決困難です。







 


『潜水艦のメカニズム完全ガイド』
 佐野正
 秀和システム
 


本書では「設計上」日本の潜水艦(非原潜)には女性が搭乗することは難しいとされているが、『最強 世界の潜水艦図鑑』(学研)ではアメリカ海軍(原潜)での女性潜水艦乗組員増員が紹介されている。
読み合わせおすすめ。
→●本『最強 世界の潜水艦図鑑』







電子書籍版もあります。



 →『ミニ特集:船舶と潜水艦』

 →『ミニ特集:人工知能とロボット 1』
 →『ミニ特集:人工知能とロボット 2』

 →『ミニ特集:武器、軍備』
 →『ミニ特集:武器、銃器』

 



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