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科学な本のご紹介:  ミニ特集:地震研究の本

科学に佇む書斎
【2016/08/06】


『「地震予知」の幻想 地震学者たちが語る反省と限界』
 黒沢大陸 新潮社

●科学畑で活躍してきた新聞記者としての取材構成手腕が光りまくり。
 経緯がわかりやすい、基礎把握によい、各研究現場を首枷する様々な不具合をくっきり浮かび上がらせる。
 研究者も、市井の人も、これは読んでおいて損はない。

こちらで紹介
→●本『「地震予知」の幻想 地震学者たちが語る反省と限界』



『増補版 地震の日本史 大地は何を語るのか』
 寒川旭 中公新書

●お城がまるまる山津波に飲み込まれる、子どもが地割れに飲み込まれる、村すべてが津波で持ってかれる、真冬につららで串刺される、秀吉からして「ナマズやばい」。
 古文書の、淡々とした現代語訳がすさまじい。

こちらで紹介
→●本『増補版 地震の日本史 大地は何を語るのか』



『歴史から探る21世紀の巨大地震 揺さぶられる日本列島』
 寒川旭 朝日新書

●上掲の『増補版 地震の日本史 大地は何を語るのか』と同じ著者。
 内容はその『地震の日本史』ほぼまるかぶりで、ただ掲載順が時系列ではなく、トピック別地域別にシャッフルしただけのような…

科学の本1703年12月31日午前2時頃(元禄一六年二月23日丑刻)、相模トラフのプレート境界から発生した元禄関東地震が江戸周辺を襲った。
 小田原では、城も宿場も倒壊した後に火事で焼け、人馬の骸骨が散乱して悪臭が漂っていた。

科学の本1640年7月31日、渡島半島にある駒ヶ岳が火山活動で東と南に向かって崩壊した。この時の岩屑・土砂が内浦(噴火)湾に流れ込んで津波を引き起こしたため、沿岸地域では700人余が犠牲となった。
 一方、南に向かった岩屑・土砂が折戸川を塞き止めて、大沼・小招・蓴菜沼(じゅんさいぬま)などの美しい沼が誕生している。


電子書籍版もあります ↓





『南海トラフ巨大地震 歴史・科学・社会』
 石橋克彦 叢書震災と社会 岩波書店

科学の本早川由紀夫・小山真人は、地震・津波・火山噴火には国境がないから、これらの歴史を地球規模で研究するためには1582年以前は和暦をユリウス暦に換算すること(従来は、地震史料集も総覧も理科年表もグレゴリオ暦)、また日付の混乱を防ぐために和暦年月日は漢数字で、西暦年月日は算用数字で表記すること、を提案した。


早川由紀夫・小山真人、両名ともに有名ツイッタラーさん。

科学の本考古遺跡に認められる地震跡を調査・研究する地震考古学は、寒川旭が1988年に提唱し、発展・普及させてきた。これまでに全国の多くの遺跡で過去の液状化跡などが確認されている。


この寒川旭さんは、上掲2冊の著者。



『人はなぜ御用学者になるのか 地震と原発』
 島村英紀 花伝社

科学の本1968年に十勝沖地震が起き、道南と青森県に大きな被害を生んだ。
 震源は、襟裳岬と八戸のほぼ中間点だったが、地震の名前が十勝沖だったばかりに、援助を獲得するうえで、青森県はたいへんに損をした。

科学の本2000年、鳥取県の西部、島根県境からも岡山県境からもそう遠くないところに大地震が起きた。
 しかし今度は、某県から気象庁に「地震にうちの県の名前を付けられると観光客が減る」という「意向」がよせられた。
 頼りは観光だけという今の地方の現状が、地震の名前にも現われているのである。





 →『ミニ特集:地震・火山災害研究の本』
 →『ミニ特集:地震研究の本』

 →『ミニ特集:災害・防災研究の本』
 →『ミニ特集:災害・防災研究の本 2』
 →『ミニ特集:災害・防災研究の本 3』
 →『ミニ特集:災害・防災研究の本 4』
 →『ミニ特集:震災に駆けつけた人々』


 



このページ 『ミニ特集:地震研究の本』 は以上です。
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