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科学な本のご紹介:  はじめて学ぶ海洋学

科学に佇む書斎
【2015/10/24】



はじめて学ぶ海洋学『はじめて学ぶ海洋学』

海洋研究についてのあれこれを見る上で、避けては通れない基礎を要領よく見渡せる一冊。

科学の本座高1m程度と仮定すると水平線まで見える距離はわずか4km弱。「…浜辺に座って水平線のはるか彼方に沈む夕日を眺めていた」といっても、水平線はそんなに遠くではありませんね。

科学の本地球は丸いため、見える限界(水平線)までの距離は短いのです。船の乗員の眼の高さを4mとすると、水平線までの見える範囲の距離は約8kmです。フェリーの速度であれば落水者は12分後に水平線の向こうに消えます。

科学の本レーザー測深技術は、航空機を使って浅海域の水深を計測する方法です。高度500m程度を飛行する航空機からレーザーを海面に照射し反射までの往復時間を計測します。
 測量には2種類のレーザーが使われており、ーつは海水に吸収されやすい赤外線領域のレーザーで海面高度を求め、もう1つは海水に対して比較的透過性がある緑色のレーザーで海底面からの距離を求めます。

科学の本海面高度にも重力の大きさを反映して凹凸が生じます。つまり、周辺に比べて重力の大きいところには海水が集まって高くなり、重力の小さいところには凹みができます。したがって、海面下の凹凸である海底地形は、重力異常として海面高度に反映されます。

科学の本海水中の各元素濃度については、溶存できる平均的な時間(滞留時間)に長短があります。塩素イオンの滞留時間は1億年で、ナトリウムイオンなら6800万年となり,アルミニウムイオンなら約600年といった具合です。

科学の本南極や北極の周辺で冷却され重くなった海水が深海を満たしているため、深層は低温になっているのです。深海に押し込められた海水は、外界との相互作用が絶たれ、比較的均質な状態が維持されています。





『はじめて学ぶ海洋学』
 横瀬久芳
 朝倉書店
 


数式も少し登場するよ。
前半は海の水の挙動と性質がおもしろい。

目次;
1. 人類の海洋進出 
 1.1 大航海時代〜現在(海洋進出と時計の発明) 
 1.2 地球表層の約7割は海で覆われている 
2. 水の惑星 
 2.1 地球のエネルギー源は太陽だ 
 2.2 海流と台風の意外な関係:大気・海洋の相互作用 
 2.3 大気循環が生み出す地球規模の環流:風成循環 
 2.4 海水が塩辛いのは,「潮吹き臼」ではない:海水の地球化学 
 2.5 波の発生と消滅 
 2.6 海底とはどのようなところか:海洋の立体構造,深層流と表層流 
3. 海洋と生物圏のリンク 
 3.1 生命は海洋から:生命の起源と海洋 
 3.2 魚たちの生き残り戦略 
 3.3 深海魚の奇抜な形はどのように決まったか 
4. 海洋環境の現状と未来への展望 
 4.1 海洋民族としての日本人 
 4.2 深刻化する海洋汚染:海洋汚染の元凶 
 4.3 海洋資源の現状 
 4.4 健全な海を私たちは子孫に残せるだろうか? 


 →『ミニ特集:つなみ 津波の研究』
 →『ミニ特集:つなみ 津波の研究 2』
 →『ミニ特集:海・山・川はどうしてできたのか』

 



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