ミニ特集:日本語まわりの本


『日本語という外国語』
『日本語の歴史』
『ジェンダーから見た日本語教科書 日本女性像の昨日・今日・明日』
『翻訳がつくる日本語 ヒロインは「女ことば」を話し続ける』
『コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき』
『日本語という外国語』
荒川洋平 講談社現代新書
●異国異文化の人に日本語を学んでいただく場合、どんなことが起きるのか。
豊富な経験から語られる「日本語教師たるものの心得」、そして数々のアドバイスがおもしろい!
自分の第一のことばとして日本語を話す人の数は、全言語のうち第九位であり、世界のベスト10に入ります。
実は日本には「日本語を公用語とする」と定めた法律はありません。なぜそのような法律がないかというと、有史以来、この国では何語を使うべきか、という判断が為政者の頭に上ることがなかったからです。
※ 公用語の規定ではないけれど、裁判所限定での取り決めで
「裁判所法 第七十四条 裁判所では、日本語を用いる。」
そんなわけで、世界で日本語を「公用語」と定めているのは1カ国しかないが、それは日本ではないという奇妙な事態になる。ちなみにその1カ国はパラオです https://t.co/PvqIUmUnsZ
— N.exe(寝癖) (@n_exe) 2016年7月6日
荒川洋平氏『日本語という外国語』の第一章を読み終えた。世界の百九十三カ国.地域のうち、公用語が一つの国は百十一カ国.地域しかない。一つのことばだけで用が足りる日本のような国は、六割程度にすぎない。スイスでは、四つの言語が公用語として定められているそうだ。興味深いなあ。
— サッカン (@nobumaro0831) 2013年7月1日
荒川洋平『日本語という外国語』読了。日本語教育に関する入門書が難しく感じていた私にぴったりの一冊だった。内容もさることながら、巻末のブックガイドがありがたい。そこから学びを深めていこう。
— みんみんさん(みっちー) (@minmin3) 2014年9月12日
電子書籍版あります ↓
『日本語という外国語』の著者さん ↓ …あ。ツイッターやめちゃったのか
日本語教育でプロを目指すなら、まず図書館は見本市だと思うこと。見本だから、永久に自分のものにはならない。得られる知見と比べたら、専門書なんて安い。買い物なんてカシオやダイソーやハニーズ、つまりベーシックラインで十分。大成した若い人たちに聞くと、みな驚くほど大量に本を買っている。
— 荒川洋平 (@yohey_arakawa) 2014年10月6日
『日本語の歴史』
山口仲美 岩波新書 岩波書店
●みやびな時代のみやびな人々がもてあそんで楽しんだ言葉遊びの面白さから、古代日本語の発音はどんなものだったのか、その再現推理の面白さ。
さらには発音様式の移り変わり、敬語の発祥や変化などなど、厚い日本語の歴史を、軽くたおやかに語ってくれる知的癒し本。
日本語愛にほわほわします。
こちらで紹介

『ジェンダーから見た日本語教科書 日本女性像の昨日・今日・明日』
水本光美 大学教育出版
●今ではありえない日本語シチュエーションの教科書で、異国の人は日本語を学習してきてしまってはいないか。
日本語を異国人に教えるための教科書が、どんなへんなことになっているのか見てみよう。
こちらで紹介

『翻訳がつくる日本語 ヒロインは「女ことば」を話し続ける』
中村桃子 白澤社
●なだぎ武のディラン・マッケイの口調が独特だと感じるのはなぜ?
日本語の「女ことば」は死語になりつつあるってほんと?
「言語資源」をめぐる微妙な社会状況とブリコラージュに、ズバズバ切り込んで観察と分析を列挙。
こちらで紹介

『コレモ日本語アルカ? 異人のことばが生まれるとき』
金水敏 そうだったんだ!日本語 岩波書店
●現実にはそんな言葉でしゃべっている人はいないのに、なぜかメディアや世間で重宝されてきた中国人風のしゃべり「アルヨ言葉」。その源流と周辺を探りながら現代のマンガ表現にも生き残る「なんちゃって中国人」表現を見渡していく。
こちらで紹介
