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科学な本のご紹介:  改訂新版 城のつくり方図典

科学に佇む書斎
【2016/04/22】



科学の本『改訂新版 城のつくり方図典』

科学の本中世(鎌倉・室町時代)の城にはほとんど石垣がなく、石垣は近世(桃山・江戸時代)の城の特色といってよい。
 しかも、東海から西の地方の城に立派な石垣は集中して見られ、関東や東北地方の城には石垣が少ない。

科学の本煙硝とは、鉄砲や大筒(大砲)の火薬のこと。大坂城の焔(煙)硝蔵は、想像を絶するほど分厚い石垣造の壁体を持ち、壁も天井も床もすべて石でできている。江戸時代の建造物としては、全国一の頑丈さを誇る。

科学の本安土城の石垣は、それまでの城郭石垣よりはるかに高い。また、初めて城の中心部をすべて石垣で築いた。その広大で膨大な量の石垣を築いた技術者が穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれた石工たちだった。

科学の本城と社寺とでは扉の取り付け方が根本的に異なる。
 社寺の扉は、上下に木の軸が突き出しており、その軸を戸口の横木に差し込む軸吊りである。これでは強度が足らない。
 城門の扉は鏡柱に鋼鉄を打ち込んで、吊るのである。

科学の本隣家に接する屋根の両端を土塀のように高く上げる「うだつ(宇立・卯立)」も防火対策と言われるが、古くは、うだつも茅葺きであって、防火ではなく、雨水が隣家との間に落ちるのを防ぐものであった。

科学の本天守や櫓(やぐら)の窓は敵の侵入や矢玉を防ぐため、太い格子を縦方向につける。格子の間隔は、敵の頭が入らず、また、弓を握った拳が入るようにするため、半間では三本、一間では七本が標準となる。

科学の本今日では、何でもかんでも「作る」ですませるが、昔は言葉が豊かであった。石垣は「築(つ)く」、櫓(やぐら)は「上げる」、柵は「振る」、そして塀は「掛(懸)ける(または付ける)」と言った。







『改訂新版 城のつくり方図典』
 三浦正幸
 小学館
 


大洲城の復元にも関与した(意見した)建築学者が記した、めっちゃ情報が詰め込んであるスゴ本。
図解豊富で便利。

建材の種類、柱の数、窓の着き方、排水口の配置、塀の構造、扉の違い、時代の変化… しかしあかんです。こんなん読んだら逆においそれとは城郭を描けなくなって絵師は困るかも。
なお、著者は研究を率いる立場だからか、本書のはしばしで下手な復元城郭や江戸軍学を***におっしゃるなど、わりとアクが強い仕様の本だったりします。

この本をご覧になった方は、ぜひ、アニメ映画の
リンククレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 - Wikipedia
もご覧になってみてください。かねてより「この映画の時代考証は絶品だ」との評判が高く、『城のつくり方図典』と合わせると、どのくらいスゴイのかがよくわかります。



 →『ミニ特集:日本の城を学ぶ本』
 →『ミニ特集:江戸期の罪と罰』
 →『ミニ特集:切腹』
 →『ミニ特集:江戸時代から日本を見る本』
 →『ミニ特集:江戸時代から日本を見る本 2』
 →『ミニ特集:お江戸の文化』
 →『ミニ特集:お江戸の風俗』

 



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