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科学な本のご紹介:  改訂新版 城のつくり方図典

科学に佇む書斎
【2016/04/12】



城のつくり方図典『改訂新版 城のつくり方図典』

大洲城の復元にも関与した(意見した)建築学者さんが記した、めっちゃ情報が詰め込んであるスゴ本。
図解豊富でとっても便利。

科学の本鉄砲が普及する以前の中世の山城では、堀の幅は狭く、五間(約10m)前後のものが多い。弓矢の有効(鎧をつけた武者を殺傷できる)射程は15間以内であった。

科学の本水堀の中には菱(ひし)を植えるとよい。菱は水中に丈夫な蔓を伸ばすので、堀を泳ぎ渡ろうとする敵兵に絡みつき、その自由を奪うからだ。

科学の本今日、城の土塁があまり目につかないのは、明治維新以降、城の外郭がほとんど取り潰されてしまったからだ。多くの城は土塁を失って、石垣だけが残っているのである。

科学の本45度の勾配の叩き土塁は、手や足を掛けるものがなく、絶対に昇ることができなかった。石垣のほうが堅固と思う人が多かろうが、石のすき間が手掛かり足がかりとなるので、よほど登りやすかったのである。

科学の本墓石を石垣に使うのは縁起が悪いと思うかもしれないが、転用石としては石仏とともに最も例が多い。
 寺院や旧領主の墓地から挑発してきたらしく、権力の交代を示す意味でも、結構、目立つところに使われる

科学の本矢狭間と鉄狭間は交互に並べる。銃弾を込める時間つなぎと、雨天で火縄銃が使えない時に弓矢が必要だからだ。その比率は重要で、矢狭間一に対し、鉄砲狭間2〜5とする。
 その比率は、各大名家の弓足軽と鉄砲足軽の比率に合わせるので、大大名ほど鉄砲狭間の割合が大きくなる。

科学の本太鼓櫓は必要不可欠で、どの城にもあった。
 太鼓は時報であって、夜明けと日没の時刻を知らせ、それは城内各所の城門の開閉の合図となっていた。
 太鼓櫓から打ち出される合図に従って、城門の扉がいっせいに開かれ、またいっせいに閉じられたのである。







 


『改訂新版 城のつくり方図典』
 三浦正幸
 小学館
 


建材の種類、柱の数、窓の着き方、排水口の配置、塀の構造、扉の違い、時代の変化… しかしあかんです。こんなん読んだら逆においそれとは城郭を描けなくなって絵師は困るかも。
なお、著者は研究を率いる立場だからか、本書のはしばしで下手な復元城郭や江戸軍学を***におっしゃるなど、わりとアクが強い仕様の本だったりします。

この本をご覧になった方は、ぜひ、アニメ映画の
リンククレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦 - Wikipedia
もご覧になってみてください。かねてより「この映画の時代考証は絶品だ」との評判が高く、『城のつくり方図典』と合わせると、どのくらいスゴイのかがよくわかります。



 →『ミニ特集:日本の城を学ぶ本』
 →『ミニ特集:江戸期の罪と罰』
 →『ミニ特集:切腹』
 →『ミニ特集:江戸時代から日本を見る本』
 →『ミニ特集:江戸時代から日本を見る本 2』
 →『ミニ特集:お江戸の文化』
 →『ミニ特集:お江戸の風俗』

 



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