改訂新版 城のつくり方図典


『改訂新版 城のつくり方図典』
図解豊富でとっても便利。
「縄張 なわばり」とは、城を設計することである。
本丸や二の丸などの曲輪(くるわ 郭とも)の配置や大きさや形状を決め、堀の深さや石垣・土塁の高さを定め、櫓(やぐら)や城門の位置や規模・形式を考えるといった、城のすべてを設計することである。
そうした城の設計によって出来上がった城の構造自体も縄張という。歴史上で天守に住んだのは、織田信長だけである。
天守閣って、周りにさえぎるものないしガラス窓ないから、風つめたいし、トイレ遠いし、階段急だし、マジ不便。
— ウスイカ@南島大王 (@AXSFU2ExefknJLK) 2017年8月25日
しかも狭い。
ホント、見晴らしと、外づらのカッコ良さ以外のメリットないよねー https://t.co/bmxF7rTlSu
そういやなんでか知らんけど安土城だけ「天主」って表記なのよね https://t.co/u024m3dxHP
— まりこう (@lolilolimarikou) 2017年8月25日
信長が安土城に初めて設けた天主(天守)の語源は明らかになっていないが、これはデウス(ポルトガル語で神の意)に似せたものではないかという説がある。
— 汁粉ポン酢 (@4rk_pnz) 2016年10月7日
キリスト教では宇宙を支配する絶対者をゴッドと呼ぶ。だがザビエルが日本にキリスト教を伝えた時、日本人のヤジロウと相談して「大日」と訳した。ところが仏教と間違えられるので、山口まで来た時に「天主」と改めデウスと読ませた。「神」という語を使い始めたのは神奈川にいた医者のヘボンだという。
— 南条時光【燦然と輝く憲法9条】 (@gadkjl1l1i) 2017年4月25日
領国が拡大しても居城を動かさなかった大名の末路は厳しい。武田氏や毛利氏がよい例で、武田は滅亡し、毛利は120万石あった領国の大半を失った。毛利氏が広島城・萩城と移動したのは、秀吉と家康の命令で、自主的ではない。
凶なる方角は艮(うしとら 東北)であった。この方角は鬼門とも呼ばれ、忌み嫌われた。したがって、本丸の城壁は艮(うしとら)の隅(すみ)を鬼門避(よ)けとして、切り欠くとよい。
個々の城門の重要度をみるには、扉の板の張り方に注目すればよい。縦格子に横板張りは防備上で重要な門、横桟に縦板張りは重要でない門である。
戦国城郭なら城門は縦格子にしてほしい。
— まんりき (@manriki) 2011年1月9日
桃山時代の城攻めでは、最初に城下町を焼き払った。城の周囲を取り巻く城下町の建物は、城攻めの邪魔となる。また、その住人たちは、非戦闘員といえども城主の味方であるので、油断ならないからだ。織田信長の城攻めの第一歩は、とりあえず城下町を焼き払うことで、敵が城にこもって出てこない時は、これぞとばかりに町に火を放った。町を失った城を「裸城」と呼んでいた。
最も大切な表口を大手(城によっては追手 おうて)といい、次に重要な裏口を搦手(からめて)という。大手の一番外側の虎口(こぐち)に立つ城門が大手門である。
福山城(松前城、北海道)は、大手側(正面)は厳重極まりないが、搦手側(からめて 裏側)はまったくの無防備という欠陥縄張であった。土方歳三に搦手から攻められ、わずか一日で落城してしまった。
【土方歳三・史跡関連】
— K ★会津新選組★ (@t0607r) 2016年7月23日
松前攻略軍の総司令官に選ばれた土方歳三
松前城攻城戦において旧幕府軍が砲台として利用した『法華寺』
土方歳三もココから指揮をとりました
この距離感を感じて貰えれば幸いです pic.twitter.com/HbHLBDbL5d
近年の城郭研究の進歩というか深化には目を見張るばかり。『城のつくり方図典』の改訂新版が発行されたと聞き、読む。感心したのは、写真説明にも細心の注意が払われているところ。「木橋」の説明で「現存例は一つもなく、すべて再建」とか。それにしても城郭復元図はリクツを超えてワクワクしますね。
— 竹内正浩 『東海道本線の秘密』発売中 (@takeuchmasahiro) 2016年3月2日
【新刊情報】
— 豊田市中央図書館 (@toyotacitylib) 2016年3月31日
「城のつくり方図典」三浦正幸/著 小学館
大河「真田丸」で上田城を築城する話が出てましたが、城をどうやって造るのか、ノウハウをわかりやすく説明したのがこの一冊!土地の選び方から、天守の破風の種類、城下町の造り方まで。これを読めばあなたも一国一城の主になれる⁉︎

『改訂新版 城のつくり方図典』
三浦正幸
小学館
なお、著者さんは研究を率いる立場だからか、本書のはしばしで下手な復元城郭や江戸軍学を***におっしゃるなど、ちょいとアクが強い語り口の本だったりします。
この本をご覧になった方は、ぜひ、アニメ映画の

もご覧になってみてください。かねてより「この映画の時代考証は絶品だ」との評判が高く、『城のつくり方図典』と合わせると、どのくらいスゴイのかがよくわかります。