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科学な本のご紹介:  図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて

科学に佇む書斎
【2015/05/15】



戦う城の科学『図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて』

カラー図版満載、コンパクトで情報密度も高く、お得感とおすすめ度の高い一冊。
大河ドラマ入門者は、城郭の基礎知識について、この本から入ると要領良くていいかもしれない。

科学の本秀吉は信長と同じように金箔瓦を最高ランクに位置づけ、使用を許可制にしました。信長とは異なり、自分の城だけでなく地域的に重要な重臣たちの城にも瓦の使用を許可します。

科学の本家康の城の特徴は、とにかく合理的であること。一刻も早く政権を奪い徳川家の安泰を盤石にしたい家康が求めたのは、早急にかつお金をかけずに完成できる城でした。

科学の本直線的でシンプルな構造でありながら、徹底的にむだを省いて要塞化した名古屋城(愛知県名古屋市)は、徳川の城の集大成であり近世城郭の完成形といえます。いつ誰が命(めい)を受けても使いこなせます。

科学の本織豊系城郭の特徴は、高低差を利用して常に上から下へ死角なく効率的に攻撃でき、迷路のように通路を複雑化して敵の侵攻を阻止し、厳重な桝形虎口を置いて集中攻撃する。軍事性が強く意識された城です。




科学の本籠城戦というと、籠城側は城にこもらざるをえないほど追い詰められ、圧倒的に不利な立場にあるように思えます。
 ところが、戦国時代中期には一概にそうともいえませんでした。農民が兵士を兼業する兵農未分離だったため、合戦が農閑期にかぎられたからです。

科学の本金沢城の石垣は、赤や青といった色味の違う石が生かされています。いずれも地元産の戸室石(とむろいし)という安山岩。溶岩が冷えるときの条件で石の色が変わります。

科学の本志布志城は日本一の切岸をもつ城です。ほぼ垂直に削り込まれた切岸はまるで崖で、決して攻略することはできません。
 これだけの切岸がつくれるのは、九州南部に分布するシラス台地(火山噴出物が堆積した火砕流台地)のおかげ。志布志城は、シラス台地の浸食谷を生かしてつくられた城なのです。
 南九州型城郭と呼ばれる地域限定のこの城は、中世城郭のなかでも異彩を放つ存在で、類を見ない特殊構造になっています。









『図説・戦う城の科学 古代山城から近世城郭まで軍事要塞たる城の構造と攻防のすべて』
 萩原さちこ
 サイエンス・アイ新書
 SBクリエイティブ
 


※ この本は、内容的には「戦う城の科学」ではなくて、「戦う城の基礎知識」であります。(「サイエンス・アイ新書」に入れるにあたって、見た目をサイエンスにしなければならない大人の事情があったのかな…)

この本の知識を土台にして、濃厚でどかんと分厚い『城のつくり方図典』に進むと、『城のつくり方図典』のアクが相殺できていい感じかも。
→●本『改訂新版 城のつくり方図典』

お城についてのさまざまな知識を蓄えた人が実際にお城を見ると、どこまでテンション高く楽しめるのかの実際は、オーストラリア出身のお城愛好家さんが書いてくれた『豪州人歴史愛好家、名城を行く』で拝見できて、とてもとてもおもしろいのです。
→●本『豪州人歴史愛好家、名城を行く』

著者さん ↓



電子書籍版もあります ↓



 →『ミニ特集:日本の城を学ぶ本』
 →『ミニ特集:江戸期の罪と罰』
 →『ミニ特集:切腹』
 →『ミニ特集:江戸時代から日本を見る本』
 →『ミニ特集:江戸時代から日本を見る本 2』
 →『ミニ特集:お江戸の文化』
 →『ミニ特集:お江戸の風俗』

 



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