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科学な本のご紹介:  ミニ特集:感情と心についての本-3

科学に佇む書斎
【2016/06/22】


『ヒトはなぜ笑うのか ユーモアが存在する理由』
 マシュー・M.ハーレー  勁草書房

●ユーモア、ジョーク、お笑いの仕組み、進化、効能について、読んでいるうちにゲシュタルト崩壊してうんざりするほど考察を冒険してくれた本。
 研究者的にはこの本に対してツッコミを入れたりボケを返したりしたくなるんだろうけれど、我々一般人にとっては、ヨシモトのマニュアル一冊のほうがよほど重要なのではないかと思えたりする。

科学の本自発的な笑いでは、眉がきゅっと寄せられ、口角が眼輪筋でぐいっと強くもちあがる。模倣による笑いでは、意識的なものだろうとそうでなかろうと、眼輪筋はほとんどあるいはまったく役割を果たさない。

科学の本かつてジョージ・ミラーが言ったように、ぼくらは情報喰らい(informavore)なんだ。新奇なものへの渇望に駆り立てられて、ぼくらはいつの日か必要になるかもしれない事実をあれこれ自分の頭にため込もうとしたがる。

 翻訳は大変だったろうとは思うけれど、いや、それ以上に、この訳文の文体は、読んでいるとなんか、通販の白人男性に肩つかまれてゆらゆらゆすられているような妙な感じになってきてツライ。






『謝罪の研究 釈明の心理とはたらき』
 大渕憲一 東北大学出版会

●日本文化圏の人が求める謝罪は、欧米文化圏で見られる心理とはどう違うのか。
 殺されることがもう決まっている死刑囚になお遺族が謝罪を求めるのはなぜなのか。
 学徒向けの堅い本だけれど、われわれはなぜこんな「謝罪」観を持つに至っているのか、今一度みなおすのに好適。

科学の本日本人は謝罪をした相手に対して良い印象を持ち、これを受け入れましたが、アメリカ人では謝罪よりも、むしろ正当化を行った相手に対して好意を持ち、これを受け入れる傾向がありました。
 この結果は、日本人が謝罪によって表現される協調的人物像を高く評価し、一方、アメリカ人は正当化によって示される自律的人物像を高く評価することを示しています。

科学の本大人は子どもに対して、争ったり対立すること自体が悪いことであるかのように言いますが、こうした現実離れした理想論は無益なだけでなく、葛藤を回避させることによって、子どもが葛藤解決能力を学習する機会を奪うという弊害すらあります。




『現代の認知心理学 6 社会と感情』
 日本認知心理学会 監修  北大路書房
 

●学徒向けの概説書。
必要以上に小難しい記述の専門書(教科の参考書?)で、気軽に入門したい人にはツライ仕様。

こちらで紹介
→●本『現代の認知心理学 6 社会と感情』




●感情研究の成果がここに大集結。
 欧州系とアジア系とでは、幸せのありかの予測が異なっている!
 文化心理学徒にもお勧め。

こちらで紹介  →●本『感情科学』 藤田和生 編 京都大学学術出版会


 →『ミニ特集:感情と心についての本-1』
 →『ミニ特集:感情と心についての本-2』
 →『ミニ特集:感情と心についての本-3』

 →『ミニ特集:幸せを科学する』
 →『ミニ特集:親切心の科学』
 →『ミニ特集:お客様対応のこころえの本』

 



このページ 『ミニ特集:感情と心についての本-3』 は以上です。
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