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科学な本のご紹介:  江戸の密通 性をめぐる罪と罰

科学に佇む書斎
【2010/02/13】



春信・雪中相合傘Wikimedia『江戸の密通 性をめぐる罪と罰』

現在とはまったく異なる昔の日本の罪と罰。
犯罪の「もみ消し」の知恵から、不条理な断罪の横行に拷問獄門まで、悲譚のネタにも相対化のネタにも普遍化のネタにも美味しい(悲惨な)話が豊富。

科学の本現在、刑罰は懲役刑や禁固刑など、刑務所に収監することが中心である。死刑判決はよほどのことがないかぎり言い渡されることはない。ところが、江戸時代の刑罰は死刑と追放刑が中心だった。

科学の本江戸時代の裁判では、たとえ犯行の目撃証言や物的証拠があっても、容疑者の自白がなければ判決を言い渡すことができなかった。
 それは裏返せば、たとえ客観的な証拠がなくても自白さえさせればよい、否認すれば認めるまで拷問するだけという安易な自白偏重につながった。

科学の本江戸時代の堕胎薬としては「月水早流 げつすいはやながし」や「朔日丸 ついたちがん」が有名である。成分の詳細は不明だが、水銀がふくまれていたようだ。
 たとえ堕胎に成功しても、体調を崩す女は多かったであろう。






科学の本【磔 はりつけ】
 重罪犯に適用された。柱に罪人を縛り付けて刑をおこなうが、男の場合は両手両足を広げさせるため、柱に横木が二本付いていた。
 女の場合は足を開かないため、広げた両手を縛る横木一本と、足元を支える受台が付いていた。

科学の本非人手下(ひにんてか)とは非人の身分に落とすことで、いったん非人になると、特定の場所に居住しなければならない。実家に戻ることはできないし、親類付き合いもできなくなった。

科学の本多くの寺院の風紀は乱れていた。きびしい処罰にもかかわらず、女犯は跡を絶たなかった。僧侶が吉原などの遊里で遊んでいるのは常識にすらなっていた。
 さすがに墨染めの衣では女郎屋に出入りできないため、剃髪している者が多い医者をよそおい、羽織を着て腰に脇差を差した。

科学の本いっぽう、男色はとくに禁じられていなかったため、男娼の陰間を買うのは自由だった。江戸には芳町(よしちょう)などに陰間を置いた陰間茶屋が多数あったが、僧侶は墨染めの衣のまま堂々と出入りした。




 


『江戸の密通 性をめぐる罪と罰』
 永井義男
 学研新書
 学研パブリッシング
 


どっちかというと、研究や学問系ではなく、俗系・大衆小説書きからの視点感性なので、…手軽な新書版だし、創作の参照には、いいぞ。


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