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科学な本のご紹介:  世界甲虫大図鑑

科学に佇む書斎
【2016/05/28】



科学の本『世界甲虫大図鑑』




すんごい本です。ムシの写真が素晴らしい。
未知の種がまだまだごちゃまんと棲息している研究不足なこの地球。やっと確認できた甲虫だけでも約37万種(!)。
その中から、ムシ屋のプロが、これぞ厳選と選び出した600種。
それってどんなの!?

うんこを食べて育つミナミライオンコガネ


野生での行動や生活史についてはほとんどわかってないのに、ペットとして飼育されちゃっているミイロオオツノカナブン


 異常に足の長いカミキリムシ
 ハチみたいなカミキリムシ
 うんちみたいなカミキリムシ
 オケラみたいなカミキリムシ
 クワガタムシみたいなカミキリムシ
 水筒洗いブラシみたいなカミキリムシ
2016-05-28beetle.jpg
カミキリムシの多様性恐るべし!

そしてハネカクシの中でも最も謎に満ちたグループの代表サイハテハネカクシ!
 ┗ 種名で検索してもネットでは画像が拾えない!

ハラボテアシナガメクラチビシデムシ は、名前もアレ的にめちゃくちゃだけど、なにやら卵が巨大なんだそうで、孵った幼虫は何も食べずにそのまんま蛹になって成虫になるって、え、どゆこと!? 卵=成虫サイズ!?
どんくらい大きな卵を生むのか見たかった!(成虫の写真のみ掲載)
ハラボテアシナガメクラチビシデムシ
Leptodirus hochenwartii
     ↓

Leptodirus hochenwartii.jpg
By Yerpo - Own work, CC BY-SA 3.0, Link





科学の本現在のところアケボノムシ(Sikhotealinia zhiltzovae)を知る手がかりは、森小屋の窓際で死んでいた標本1個体だけである。したがって生活史についてはまったくわからない。アケボノムシには現生する近縁種はいない。

科学の本琥珀の中に保存されている甲虫の科は60種類ほどで、そのほとんどが現在も生息する族や属である。昆虫化石の入った琥珀は熱帯林で形成されたため、それ以外の古代の生息環境を知る手がかりにはならない。

科学の本甲虫は交尾の直前に込み入った求愛行動はあまりしないが、交尾の前にさっと口器(こうき)でなめたり、触覚や足や生殖器で触れたりする雄(ジョウカイボン科、ツチハンミョウ科、カミキリムシ科など)もいる。

科学の本クローソンムシ(Crowsoniella relicta)は現在までに雄が3個体だけ発見されている。いずれもイタリアのラツィオ州レピニ山でクリの老木周辺の石灰質土を水に沈めたところ浮いてきた。その後、新たな個体は発見されず、分類も定まっていない。


リンククローソンムシ Crowsoniellaについて :まるはなのみのみ



『世界甲虫大図鑑』
 丸山宗利 監修, パトリス ブシャー 編
 東京書籍
 


でかいです。ぶあついです。重量2.3kgです。
各種、絵葉書サイズ(でか!)の精細写真が載ってるのが驚き。
図書館だとたぶん貸出禁止にされちゃうタイプのスゴ本です。

世界に一つしかないレア標本も、でっかい拡大美麗写真で掲載!
(なお、これに関しては、掲載写真は欠損部分を反転鏡像貼りこみをするなどして完全体であるかのように補完整形してあるっぽい)

世界に一つしかない… ヘタするともう絶滅…
なんかもう、いかに標本が大事かということが実感できる。

2011年の事件についての当方の旧ブログ
リンク文化的に貧しいこの日本で、敢え無く1億4000万円の昆虫標本が焼け落ちた
 ┗ ここから孫引きしている誰かのサイト 日本には大事な標本は置いておけない


各種の記載ページには、その虫がどの地域に分布しているのかがひと目でわかる小さな世界地図が付属している。
いろいろ眺めているうちに湧き上がってくるのが、この「甲虫の造形」は、その土地におけるヒト文化の美感や造形センスに影響してるんじゃないかという疑問。アフリカにはアフリカの、アジアにはアジアの、オセアニアにはオセアニアのプリミティブ・アートの意匠にすごく親しい姿形のムシが分布しているように思えてくる。

2016-05-28afro-beetle.jpg

2016-05-28ajia-beetle.jpg

これは実際に文化に影響を与えたのか、それとも図鑑編纂者の選出眼に影響して収載されたのか。
どちらにしろ、分布地域と虫の姿の共鳴の妙はこれ興味津々。

この本がお家にあったら、世界を股にかける昆虫博士がグイグイ育ちそう。
長く愛蔵できる保存版! 


(本書は、発売時に監修の丸山先生から寄贈いただきました。すごいお宝で感謝しきれません。)





『世界甲虫大図鑑』
 丸山宗利 監修, パトリス ブシャー 編
 東京書籍







 
 →『ミニ特集:虫たちについての本 アリっ』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その1』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その2』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その3』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その4』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その5』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その6』
 



このページ 『世界甲虫大図鑑』 は以上です。
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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