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科学な本のご紹介:  不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける

科学に佇む書斎
【2015/09/11】



点字pixabay『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』

年間拝読ベスト本入り。
まさにこれは日本の点字戦後史!
デジタル技術の導入で、激動と大変革をくぐりぬけ、めざましく利便性が向上した日本点字図書館。
その館長さんが語る、時代の変化の体験記は、まさに圧縮された走馬灯、歴史ジェットコースターのように冒険的にダイナミック。
ITの恩恵に浴した、ものづくり職人の世界ともいえる。

科学の本昔の音声データだけのカセットテープのときとは、比べものにならないほど便利になっています。
 音声をデジタル化できるようになって、初めて実現できたものです。晴眼者が本を読むときのように、目次から読みたい箇所を探すことが瞬時にできます。必要のない項目も飛ばして読むことができます。

科学の本GPSを活用したナビゲーションシステムの研究も盛んですが、それよりも、最近たいへんな勢いで広がりつつある同行援護の制度を活用するほうが、視覚障害者には便利で安全です。
 前もって連絡しておくと、視覚障害者が必要な場所まで迎えに来てくれ、目的地まで連れていってくれます。目的を達成すれば、家まで送り届けてくれる制度です。
 視覚障害者にとって安全歩行や読み書きが保障されていますので、利用者は急増しています。
 そうなってくると、昔のようにリハビリテーションセンターで、単独歩行の訓練を受ける人は減っているように思います。




科学の本ボランティアの方々は、毎日ご自分のできる範囲で、できることを手伝ってくださっています。
 点訳、録音、デイジー編集、対面リーディング、それにさまざまな作業などです。この皆様のご支援がなければ、日本点字図書館の事業はまったく成り立ちません。

科学の本2013年度に点字図書館にご寄付くださった総件数は約1万件、総額約1億4400万円でした。このなかで、毎年一回、一万円以下のご寄付を続けている方が75%いらっしゃいます。
 私はできる限り、この方々に点字で礼状を書いています。

科学の本現在、日本点字図書館の募金活動はしだいに追い詰められつつあります。
 以前は名簿をお借りして寄付のお願いをしていたのですが、いまは個人情報保護法のため名簿を借りることもできなくなっています。
 努力を細々続けていますが、先細りの状況は不安でたまりません。

科学の本点字が市民権を得ているかどうかについて語るとき、選挙投票に点字が認められているということは画期的なことです。













 


『不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける』
 田中徹二
 岩波新書
 


全国どこからでも利用できるデジタル図書館。
視覚障害者向けのメディアを支える人々の活躍、すごいよスゴイ。

この本は→『2015年拝読本のベスト』に入ります。




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【中古】 不可能を可能に 点字の世界を駆けぬける 岩波新書/田中徹二(著者)

 →『ミニ特集:「障害=不幸」伝説をカウンターする』
 →『ミニ特集:障がい者というくくり方くくられ方』
 →『ミニ特集:障害を生きる』
 →『ミニ特集:障害を生きる-2』
 →『ミニ特集:障害を生きる-3』
 



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本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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